- HOME
- コラム
- 外交エディター24時
- エルトン・ジョンを受け容れたモロッコ
コラム
ForeignPolicy.com 外交エディター24時
エルトン・ジョンを受け容れたモロッコ
エルトン・ジョンは今日、モロッコでコンサートを開く。イスラム教保守派はご機嫌ななめだ。
「この歌手は同性愛者として知られ、その権利を主張している」と、下院に40議席をもつ最大野党、正義発展党(PJD)の指導者、ムスタファ・ラミドは言う
ジョンのコンサートを巡ってすったもんだはあったものの、モロッコのゲイ活動家たちは、同国はイスラム世界で最も同性愛に対して進歩的な国の一つだと主張する。
進化のしるしは、アラビア語で同性愛を表す言葉が新しく生まれたことだと、作家で著名なゲイ活動家のアブデラ・タイアは言う。アラビア語で同性愛を表す新語「ミスリー(Mithly)」は今、これまでの蔑称「自然に反した行為」という言葉に取って代わり始めている。
ジョンが作曲した『ライオン・キング』のテーマ、『生命の環』の歌詞にあるように、互いを大切にすることのどこが悪いのか。幸いモロッコ当局はコンサートにゴーサインを与え、ジョンは予定通り歌うことになりそうだ。
──アンドルー・スウィフト
[米国東部時間2010年05月26日(水)15時23分更新]
Reprinted with permission from FP Passport, 27/5/2010. © 2010 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.
この筆者のコラム
リビアに散った2人の戦場カメラマン 2011.04.21
フェースブックは活動家がお嫌い? 2011.04.21
長老支配嘆くラウルの右腕は80歳 2011.04.20
中国FB会員25万人が一夜で消えた 2011.04.14
ベラルーシKGBの怪しいテロ捜査 2011.04.13
中国がタイムトラベル禁止令 2011.04.12
「コートジボワールの虐殺」捜査 2011.04.07