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ForeignPolicy.com 外交エディター24時
地下鉄テロの「黒幕はグルジア」?
KGB(旧ソ連国家保安委員会)の後継組織、FSB(ロシア連邦保安局)の元局長だったニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記は、3月29日にモスクワで起きた地下鉄連続爆破テロの黒幕が敵対する隣国グルジアだとは言っていない。あらゆる可能性があると、表向きは言っている。
「すべての可能性を検証しなくてはならない。たとえば、グルジアという国があって、大統領は予測不能な行動を取るミハイル・サーカシビリだということなどだ」と、パトルシェフは有力紙コメルサントに語った。
「サーカシビリはすでに1度、(グルジアの南オセチア自治州の独立を巡ってロシアと)戦争を起こしている。もう1度やる可能性もある。グルジア特殊部隊のメンバーがロシア南部・北カフカス地方のテロ組織と関係する者を支援しているという情報もある」
セルゲイ・ラブロフ外相は、攻撃はアフガニスタンかパキスタンからだった可能性もあると言い、アナトリー・セルジュコフ国防相も30日、「何でもありうる」と言った。
どうせ人の言うことなど聞いていないのだろうが、北カフカスのチェチェン共和国の独立派武装勢力は31日、犯行を認める声明を出した。
──ジョシュア・キーティング
[米国東部時間2010年03月31日(水)16時24分更新]
Reprinted with permission from FP Passport, 1/4/2010. ©2010 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.
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