さらに、トロポミオシンには、タンパク質が280ナノメートルの紫外線を吸収する原因となっているアミノ酸のトリプトファンが含まれておらず、耐熱性がありました。タンパク質でありながら、例外的な性質を持っていたために、シジミ汁には「一見すると、白濁の原因がタンパク質だとは考えられない状況」が作られていたのです。
後に、研究チームはシジミ以外の貝についても調査して、はまぐり、赤貝、ホタテ貝、牡蠣などでもスープは白濁し、その原因物質がトロポミオシンであることを確認しました。今後は、トロポミオシンを利用して「白濁して美味しそうに見えるスープ」を作ったり、耐熱性タンパク質の製造への基礎研究に役立てたりしたいとのことです。
創薬や宇宙理論などで時代を変えるような研究は、感動や科学への興味・畏怖を生みます。対して、身近な「なぜ?」が解明されると、誰もが納得したり、誰かに話したくなったりすることで、科学に親しみを感じさせてくれます。科学ニュースを検索していて目に飛び込んでくるワードがあれば、それがあなたの「身近ななぜ?」です。ぜひ読んでみてくださいね。
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