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目撃者続出! 流星と、流星より明るい火球にまつわるトリビア
火球は流星群の中で見られることもあるが、たいていは単発の流星として観察される(写真はイメージです) ClaudioVentrella-iStock
<18日夜、八丈島の上空付近を流れた火球が関東地方を中心に広く観察された。どんな流星なら「火球」と言えるのか? 惑星や人工衛星、飛行機との見分け方は?>
18日午後7時22分に、関東を中心に各地で「火球(かきゅう)」が観察されました。
火球とは、流星(流れ星)の中でも特に明るく輝くものを指します。統一された定義はありませんが、空に見える星の中で最も明るい金星(マイナス4等星)よりも明るいことが一つの目安となっています。
今回の火球は、八丈島の上空付近を流れたと見られており、空に現れてから5秒ほど強い光を放った後に消滅しました。
近年、全国で定点観測カメラの設置が進んだり、SNSで個人の撮影した映像が共有されたりすることで注目を集めるようになった火球。日本一有名な火球や、流星にまつわるトリビアを紹介します。
空中で消滅しても、塵が地球に降り注ぐ
太陽の周りには、地球のような惑星だけでなく、小惑星や流星物質と呼ばれる小天体も公転しています。流星の元になる小天体は、0.1ミリ以下のごく小さな塵から小石サイズや岩のような大きさまで様々です。
流星物質が地球の大気に毎秒数十キロメートルで衝突し突入すると、プラズマ化したガスが発光します。通常の流星では流星物質は大きくても数センチほどですが、それより大きいとひときわ明るく輝く火球になります。
流星や火球は「燃えている」ように見えますが、私たちは燃焼(酸素と結びつくときに光や熱の発生を伴うこと)の炎を見ているわけではありません。大気の分子と衝突すると、流星物質の運動エネルギーは熱エネルギーに変わります。熱エネルギーで蒸気となった流星本体や大気分子が出す光が観測されるのです。
火球のように元の小天体が大きい場合は、隕石として地上に届く場合があります。もっとも、見た目には空中で消滅した流星も、数マイクロメートルの流星塵として地球に降り注いでいます。
流星は、群流星と散在流星に分類されます。群流星は流星群に属する流星です。天のある1点から出現するように見えるため、その点が含まれる星座の名前を付けて「ペルセウス座流星群(8月13日前後に極大)」「ふたご座流星群(12月14日前後に極大)」などと呼ばれます。地球は太陽の周りを1年で公転しているので、流星群の時期に通る公転軌道の周囲にはたくさんの塵や小石があることを示唆しています。
いっぽう散在流星は、流星群には属さない流星です。火球は流星群の中で見られることもありますが、たいていは単発の流星として観察されます。
ちなみに、流星や火球と見た目が似たものに彗星(ほうき星)があります。流星や火球は地球に落ちてきたものですが、彗星は宇宙空間にあります。観測されている多くの彗星は、地球のように太陽の周りを公転しています。
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