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ベトナムと日本人

ヨシヒロミウラ|ベトナム

ベトナムの小中学校、高校で授業開始も学級閉鎖が相次ぐ中のバレンタインデー [新型コロナウイルス]

自分で折った翼のついたハート折り紙を持ってピース!友チョコをお互いにあげると言ってた!仲良しの2人。(筆者撮影)

2022年、ベトナムでは旧正月の休みが終わると、小中学校と高校の登校が再開された。もう新型コロナの感染が始まってから2年ほど経つが、その間学生たちはほとんど学校へ通わずオンライン授業をしている。学校が再開する前に私のオンライン授業の時に中学生と高校生にそれぞれオンライン授業と学校へ行って教室で勉強するのとどちらがいい?と聞いてみると、意見はほぼ半々に分かれた。自分で勉強が出来る子はオンライン授業が良いといい、スポーツが好きな子、友達とのリアルな交流を求める子は学校へ行きたいと言う傾向があることが分かった。

しかし、コロナの感染を考えると学校へ行くのは怖いとみな答えるが、今はオミクロン株がベトナムでも増え感染しても肺炎にはならないケースが増えていて、デルタ株よりも軽いため子供たちも以前より怖がってはいない。2回のワクチン接種も済んでいるもの理由の一つだろう。

そして学校が再開したが。。。

そして学校が再開してから2週間以上経った今、私が教えているハノイの中学校・高校では新型コロナに感染した学生がどんどん増えている。学校やクラスによるが、私の担当クラスではだいたい5人から10人、またクラスの1/3がオンライン授業というクラスもある。感染した学生,そして感染者に濃厚接触した学生は自宅でオンラインで授業を受け、感染してない学生は教室で授業を受けるとという複雑なスタイルで授業をしなければならない。教室で授業を受けられない学生が多いクラスは全員オンラインに変更したりと、状況変化がとても激しくい毎日が続いています。私はパワーポイントを使う授業が殆どなので、教室とオンラインの同時授業の設定や授業進行法、トラブルの対処法など経験を通じて覚えられるのは良いのだが、学生によっては自宅のネット環境が不安定だったり、古めのPCやタブレットしかなかったりと、安定して授業受けられないなど学生が多少いるのが心配なのだ。

そんな生徒も先生も授業に疲れ気味だった頃の2月14日のバレンタインデーに、翼があるハ―トの折り紙を折りそれに日本語を書くという折り紙体験授業をオンラインと教室同時にしました。

バレンタインデーに折り紙体験!


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中学7年生(日本では中学1年)のクラス。ベトナムの教室の机は二人で一つ。空いている席は感染か濃厚接触で自宅でオンラインを受けている学生の席です。(筆者撮影)

ベトナムでバレンタインは若者達の間で人気が出始めているイベント。この日に男性は女性に花束などのプレゼントをする。なので、日本ではこの日だけ女性が男性に告白をしてもいい日だと教えると男子生徒は大喜び(笑)。
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日本語が大好きな男子。将来日本に来て欲しい。(筆者撮影)

そして日本のバレンタインデーの歴史や義理チョコ、友チョコ、自分チョコなどの紹介もしてから折り紙を始めました。
このように世界の常識とちょっと違う文化を持つ日本がベトナム人には魅力的なのです。ベトナムのバレンタイン文化はここ数年で始まりましたが、今後定着、広がっていくのかな~。

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書いた日本語について、女子同士で何やら話してます(笑)。(筆者撮影)

ベトナムには折り紙に興味があり好きな子がとても多い。この日は授業中にオンラインと教室に学生の笑顔がこぼれていました。新型コロナ感染拡大が一日も早く収束する事を祈っています。

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丁寧に書いています! (筆者撮影)

学生たちが折ったバレンタイン折り紙

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ひとりぼっち。。。 オンライン授業中のさみしさを書いた? (筆者撮影)

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「あいしてる」と書きたかった。この言葉はまだ教えてないのに、自分で調べて書いてました。(筆者撮影)

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上手に書きました! (筆者撮影)

 

Profile

著者プロフィール
ヨシヒロミウラ

ベトナムハノイ市在住。北海道江別市出身。武蔵大学経済学部経営学科卒業。2017年に国際交流基金日本語パートナーズとしてハノイに派遣。ベトナムの人々と社会に魅了されベトナム定住。現在進行形のベトナム事情を執筆。ベトナム情報ブログ「ベトナムの日本人」と北海道江別市の情報サイト「江別市民ニュース」も運営。ベトナムハノイ市の日本食ネットスーパー「アクルヒハノイネットスーパー」応援係。えべつ観光特使として北海道江別市の納豆をベトナムへ輸出コーディネイト。ベトナムと日本・北海道を繋げる。ツイッター @yoshihiro_x

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