ベトナムと日本人
【ベトナム ハノイ】街を知るにはバイクの運転に慣れなきゃね
ベトナムの生活でバイクは必要不可欠な乗り物だ。しかし日本から来てすぐの頃は、ベトナムの交通量と交通規則を守らない人の多さ(もちろん守る人の方が多いが)に恐れをなし、なかなかバイクに乗るのを躊躇する人は多いでしょう。私もその一人でした。
しかしこの記事でお伝えしましたが、ベトナムの交通ルールと習慣を知ると、そう恐れる必要もありません。
ベトナムの交通渋滞は無法地帯?実はみんなルールを守ってる!?(ヨシヒロミウラ)@WorldVoiceJapanhttps://t.co/R45iSpaRMk
-- ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) February 2, 2022
逆にハノイの街は、バイクだと電車、バス、車より早く効率的に移動が出来ます。さらに言うとバイクに乗って初めてハノイの街が解かり楽しむ事が出来る。
私がバイクを買った時に周りのベトナム達からおめでとうと口々に言われました。しかしその言い方が何とも社会人デビュー?したように祝っている感じなのです。「外国人がやっとビビらずバイクに乗れるようになったんだね。これでお前も一人前だ!」といった気持なのだろうか?
本当にベトナムで生きるにはバイクは絶対に欠かせない乗り物で、道具の1つと言ってもいいくらい必要だ。今回私が買ったバイクはホンダの中古車だったんだが、友人のベトナム人全員に悪い事は言わないから新車を買えと言われた。なぜだと聞くと、中古を買ってもし運転中にタイヤが外れたらどうする?と真顔で聞いてくる。「日本製だしありえないでしょー」というと、そういう事がベトナムでは起こるんだと、まだ真顔で答える。中古車は部品を変えている場合が多く、エンジンの中の部品まで変えられる事があると言う。「まさか~」というと、次に友人の顔が真顔からあきれ顔に変わった(笑)。日本ではまさかそこまでしないでしょと思う事がベトナムではありえる場合が多い。日本にいる時より命を守る事を考えなければべトナムでは生きていけない。
自分でバイクに乗る前は、ほとんどの在越日本人のようにGRABカーやGRABバイクを使っていた。また自転車に乗っていた。しかし、自分でバイクを運転して、今までハノイを解かってたつもりが、それほどわかっていなかったことに気づいた。自分でベトナムの交通ルールに従い運転し、ルールを守らない運転手や女性運転手(※ニンジャリードと呼ばれてる)、乱暴な運転手をかわし(笑)、目的地へ向かいながら同じ方向へ進むバイクや車の運転手たちと無意識で安全な距離を保とうとする一体感、路面状況や風、匂い、交通警官、信号待ちなどを感じることで解かったハノイとは人々がそれぞれの目的に貪欲にダイナミックに動き変化し続つづける街なのだ。決してフォーやバインミーが美味しいだけの街じゃない。
※ニンジャリードとは、全身を日焼けしないように衣服とマスクで多い、そして忍者のように予測不可能な動きで他の運転手を惑わす女性運転手がそう呼ばれている。運転するバイクはホンダのリードが多い。(ニンジャリードについての記事も書きます。)
著者プロフィール
- ヨシヒロミウラ
ベトナムハノイ市在住。北海道江別市出身。武蔵大学経済学部経営学科卒業。2017年に国際交流基金日本語パートナーズとしてハノイに派遣。ベトナムの人々と社会に魅了されベトナム定住。現在進行形のベトナム事情を執筆。ベトナム情報ブログ「ベトナムの日本人」と北海道江別市の情報サイト「江別市民ニュース」も運営。ベトナムハノイ市の日本食ネットスーパー「アクルヒハノイネットスーパー」応援係。えべつ観光特使として北海道江別市の納豆をベトナムへ輸出コーディネイト。ベトナムと日本・北海道を繋げる。ツイッター @yoshihiro_x