ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々
更に多くのミャンマーの子供たちへ絵本「えんとつ町のプペル」を届けたい!!
おはようございます。
40度越えのミャンマーヤンゴン、暑い熱いところからお送りしております。
本日は私の新たな挑戦を応援していただきたくて皆さんに今の心境などをお伝えする回になっています。
2017年に思い立ったこの活動が果たして今後も続けていけるのか?
ここが分かれ目だと思います。
どうかこの想いを受け止めていただきたく思っています。
本題の前にお知らせです。
今回の主題であるクラウドファンディングへの応援をよろしくお願いします。
クラファンのページでは書ききれなかった部分を今回は綴っていきたいと思っています。
もう一つお知らせです。
5月26日に東京都港区増上寺にて開催される「ミャンマー祭り」内のイベントでキングコングの西野さんと対談させていただきます。
チケットが発売中です。
西野さんとミャンマーについてプペルについて様々なお話をしたいと思います。
是非この貴重な機会へご参加ください。
※このイベントはチャリティーになっております。
利益は全てミャンマーへ寄付されます。
それでは本題です。
活動のキッカケはほんの些細な思いつきでした。
2017年の7月から私は西野さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」に参加しています。
エンターテインメントの第一線で活躍されている西野さんの考察による投稿は毎日本当に勉強になり、ミャンマーのエンタメに何か活かせる事はないかと目を皿のようにして読み漁っていました。
中でもやはりえんとつ町のプペルにまつわる活動(もはやこれは物語と言っても良いと思います)は是非とも自分も何かしらで参加したいと思えるものでした。
何より、この絵本をミャンマーの子供たちに読んでもらえたらと考えるようになりました。
とはいえ独りよがりになってはいけないというのも西野さんのオンラインサロンから学んでいた私は、まず実際に子供たちにみてもらうところから始めようと思いました。
当時の会社の通訳に本を翻訳してもらい、絵本を持ってとある養護施設で読み聞かせをするという事を思いついたのです。
しかし、そもそも勝手に翻訳して読み聞かせる、しかも出来ればそれを発信したいというのは許される事なのでしょうか?
色々考えた結果、西野さんに直接聞いてみる事にしました。
今考えれば突然西野さんにお願いの為長文を送ってしまったのはまったく失礼だと思うのですが、当時は勢いそのままメッセージを送ってしまいました。
そもそもそのメッセージを読んでもらえないという可能性も充分にあるとダメ元ではあったのですが、何と西野さんから返事が来たのです。
「お任せします」
たった一言でしたが、「なんて男前な返事なんだ!」と心底思いました。
これがモテる男といつまでたっても中二なオッサンとの違いなのでしょう。
そして、10人程の養護施設の子供たちへの読み聞かせを行うに至りました。
しかし、絵本えんとつ町のプペルは何と見開きで40ページ以上ある作品。
物語も奥深いものでそういった事の説明もしながらの読み聞かせは30分以上にも渡りました。
一番年上でも10歳はいかない子供たちにこの長時間に渡る読み聞かせがどうなるのかは想像ができませんでした。
しかし、最後まで脱落する子は1人も出ずに読み聞かせを終える事ができました。
そして、その養護施設の先生から驚きと共にこんな話を伝えていただきました。
「今日のメンバーの中には多動症(ADHD)を疑う位の子が入っていました。10分とじっとしていられないような子がこの長時間最後まで読み聞かせを終えたのは奇跡的です」
※多動症
注意欠如・多動症(ADHD)とは、発達水準からみて不相応に注意を持続させることが困難であったり、順序立てて行動することが苦手であったり、落ち着きがない、待てない、行動の抑制が困難であるなどといった特徴が持続的に認められ、そのために日常生活に困難が起こっている状態です。
国立精神・神経医療研究センターHPより抜粋。
読み聞かせの時の子供たちの真剣なまなざしを観て、更に先生の話しを聞いて確信しました。
この絵本は苦労してでもミャンマーに届ける価値があると。
それからどうにかミャンマーで絵本えんとつ町のプペルミャンマー語版を出版できないかと考えました。
しかし、そこから実際に出版が出来たのは2023年。
足掛け6年もの時間がかかってしまいました。
それが何故なのか細かい事は別の記事に書いておりますのでご参照いただければと思いますが、全ては私の不徳の致すところで、こんなにも時間がかかったのは予想外でした。
ただ、諦めようと思った事は不思議と一度も無く、「今は無理だけどいつか必ず」という思いは持ち続けていました。
ようやく出版が出来た時にとにかくホッとしたのを覚えています。
とはいえ、出版しただけで全てがうまくいく訳ではありません。
今、ミャンマーは未曽有の国難の中にあります。
経済活動が全て停止しているという訳ではありませんが、エンタメ方面ではみんな苦労しています。
この絵本はミャンマーでは非常に高価な部類に入ります。
ましてやミャンマーは日本の様に絵本の文化が深く浸透しているという程ではありません。
そもそもの絵本市場が非常に小さいのです。
どうしたらえんとつ町のプペルミャンマー語版をミャンマーに認知してもらえるのか?
そしてこの絵本が広がり続ける仕組みを作る事は可能なのか?
この挑戦へのスタートを切る為昨年一回目のクラウドファンディングを行い
ミャンマーの子供たちへ絵本「えんとつ町のプペル」を届けたい!!
沢山の方に支援をしていただきました。
活動をスタートして見えてきた課題や継続していくための更に多くの人に知ってもらう必要があると考え、それが今回のクラウドファンディングに繋がっていきます。
少し長くなってしまいましたので続きは次回にしたいと思います。
恥ずかしながら、今回のクラウドファンディングは前回と違い、スタートダッシュに失敗してしまっているのが現状です。
資金の支援は勿論ですが、シェア拡散だけでも大きな力になります。
是非この活動を応援していただけるよう皆さんにご協力いただければ幸いです。
それでは、また。
著者プロフィール
- 新町智哉
映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。
Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan