シリコンバレーエンジニア・酒井潤のキャリア思考法
TOEIC300点のサッカー少年がシリコンバレーエンジニアに
「シリコンバレーでエンジニアとして働いています」
「全米給与ランキング4位の会社でエンジニアとして働いています」
そう自己紹介すると、多くの方が「すごいですね、私にはできません」「自分とは違う世界に住んでおられますね」そんな風に反応されます。
私はこのブログで、私が今立っている場所は決して特別な場所でも、選ばれた人だけがいられる場所でもなく、求めれば手に入れられる場所であること、あるいは、必ずしも目指すべき場所ではないことをお伝えしたいと思っています。
初めまして。シリコンバレー・エンジニアの酒井潤と申します。
私は、大学卒業までJリーガーを目指すサッカー少年でした。大学日本代表にも選ばれ、正直、Jリーグでも活躍できる自信がありましたし、ガンバ大阪からもお声がけいただきました。
ところが、怪我でJリーガーの道を断念。
その後の進路に悩んでいた私の人生を変えたのは、教授の「これからは英語とITの時代だ」という一言でした。
ITと一口にいっても、ネットワークやデータベースなどいろんな分野があり、その中にさらに細かい技術がある。そのうち一つでも習得できれば、そこでプロフェッショナルとしてやっていけると気づいたのです。
文系学部から進学できる大学院を徹底的に探し、入学したのは北陸先端大学院情報科学研究科の専攻科。そこでは、知識ゼロの私に教授が徹底的にITの世界を教えてくれました。まさに、食べている時と眠っている時以外は、勉強していたように思います。
その後、docomoに勤めますが、「このままでは世界において行かれる」と危機感を感じ、海外転職を考えるようになりました。
さて、海外転職において必要なのはなんだと思いますか?
英語力でしょうか?
プログラマーとしての力量でしょうか?
確かに多くの方が、海外転職のために40分のレッスンを数回で20万円も取られるような英会話スクールに通っています。また、「シリコンバレーで働くにはどれくらいのプログラミングスキルがあればよいですか?」という質問は、数えきれないほど受けてきました。
しかし、本当に必要なのは英語力でもプログラミング力でもなく、ビザなのです。ビザがなければ、海外で働くことができません。
私はみなさんが思っている以上に英語ができません。日本からシリコンバレーに働きに来ている日本人の中では最低レベルでしょう。それでも、ここで働くことができているのはビザを持っているからです。TOEIC900点取ったからといって、海外で働けるわけではありません。
また、周りのエンジニアをみていても、日本人エンジニアの方が優秀だと思う場面が多々あります。
(ビザの取得や海外転職の具体策については、後日改めて記事にしようと思います)
「シリコンバレー」が少し身近に感じられるようになったでしょうか?今後、このブログでみなさんのキャリア選択を後押しできたら嬉しいです。
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取材・構成 ▶︎ 中﨑史菜
著者プロフィール
- 酒井潤
サッカー大学日本代表に選抜されるも怪我でJリーガーの道を断念。大学卒業後、エンジニアに転向し2005年ハワイで起業。米国にて複数社勤務後、現在は全米給与ランキング4位の米国スプランクにてソフトウェアエンジニアとして勤務。副業としてUdemyやYoutubeでも稼いでおり、書籍「副業の思考法」(PHP研究所)ではそのノウハウや人生論を紹介している。
Twitter: @sakaijun
Youtube: シリエン戦隊JUN TV