新しい日本語「やばいンデ」は定着する? それとも「サランパン」に?
同時代、同じ場所で、同じく外国商人が使っていた、マレー語由来と思われる「ピッギ(piggy)」も注目に値する。これは「サラ、ピッギ(皿を下げろ)」とか「ワタクシ、ピッギ(私が出掛ける)」と使っていたようで、「外す・外れる」「留守にする」などの意味を持っていた。
これもすぐ単語として消えたが、変形した形で残った可能性もある。つまり、「ペケ」になったのではないか。手をバツの形にして言う「ペケ」は中国語の「不可(ブーコー)」を由来とする説もあるが、「ピッギ」説もあり、はっきりしていない。
必要に応じて外国語の語彙を吸収していく日本語のメカニズムは、順調に働いている(言ってみれば「サランパンではない」)。
さて、ここのところだいぶバズってきた、ニューフェースの「やばいンデ」と「チンチャそれな」はどうなるのだろうか。国民はゴーサインを出すのか? それとも......ペケ?
トニー・ラズロ
TONY LÁSZLÓ
1960年、米ニュージャージー州生まれ。1985年から日本を拠点にジャーナリスト、講師として活動。コミックエッセー『ダーリンは外国人』(小栗左多里&トニー・ラズロ)の主人公。

アマゾンに飛びます
2025年4月29日号(4月22日発売)は「独占取材 カンボジア国際詐欺」特集。タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない 2025.04.25
小池知事に聞いてほしい、東京都が学ぶべきEUの留学制度 2025.04.09
12万人が関与、起源は台湾...中国「詐欺組織」が東南アジアで巨大化した理由 2025.04.03
生成AIで記事も動画も作れる今の時代に、記者としてすごく悩んでいること 2025.03.29
日本では起こりえなかった「交渉の決裂」...言葉に宿る責任感とは? 2025.03.21
韓国大統領の弾劾裁判騒動に思う、「大統領降ろし」という当然の権利 2025.03.08
日本の大学「中国人急増」の、日本人が知らない深刻な問題 2025.02.26
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
外資系アカウント向けのソリューション提案
ジョンソンコントロールズ株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員
-
「セキュリティスタッフ」東京駅・皇居周辺の一流外資系企業・5つ星ホテル・高級ブランドショップの安全を守る仕事
株式会社ビーテックインターナショナル
- 東京都
- 月給26万円~40万円
- 正社員
-
週3在宅勤務/人事労務担当・リーダー候補 外資系企業の給与計算・社会保険/フレックス/年休124日
永峰・三島コンサルティング
- 東京都
- 年収400万円~700万円
- 正社員