チャールズ国王はさらなる暴露に戦々恐々「ヘンリー王子との争いから逃げたい」と友人に明かす
チャールズ国王は、息子ヘンリー王子の「暴露本」について沈黙を貫いている(1月12日)...... REUTERS/Russell Cheyne
<1月10日に発売されたばかりの息子ヘンリー王子の「暴露本」について、英王室としても沈黙を貫いているため、周囲はチャールズ国王の出方に興味津々だ......>
クラレンスハウスで行われたチャールズとカミラ主催のプライベートディナーに招待されたゲストたちは大いに驚かされたという。
もちろん、1月10日に発売されたばかりの息子ヘンリー王子の「暴露本」についてだ。発売日以来、チャールズ国王は公の場に姿をあらわしたものの、この件についてはノーコメント。英王室としても沈黙を貫いているため、周囲はチャールズ国王の出方に興味津々だ。
怒り、呆れ、悲しみ......様々な心情が渦巻いていると思われるが、チャールズ国王の態度は「息子ハリーの不誠実さについて反論しない」というもの。中傷や軽率な行動、挑発行為に直面しても、ことを荒立てずにやり過ごそうという姿勢らしい。
ゲストに対し、「重要な原則のために戦うよりも、苦しい戦いから逃れることを好んだ」とチャールズ国王が明かしたことを、英デイリーメールが伝えている。
王は息子に屈することの意味
1月15日に報じられた、英王室とヘンリー王子の「和平交渉」の提案について、宮殿の「情報筋」が、国王はこの一週間のハリーの裏切りやごまかしを無視し、自分の誤りを認めて「和解」を求めるかもしれないと述べたが、このような提案は、英国の君主論者に大きな衝撃を与えたに違いない。
ヘンリー王子が、『スペア(Spare)』に掲載しなかった部分が400ページ分あると明かしたことも、近い将来、さらに英王室を貶めるような暴露や非難する内容が露わになる可能性があることを暗に示しているようで、英王室の不安にさらなる追い討ちをかけたと見られる。
ダイアナとの結婚生活、両親との複雑な関係、カミラとの不倫関係など、ヘンリー王子はまだ表面しかなぞっていないことを、チャールズ国王ほどよく知る者はいないだろう。袂を分かった国王は、息子を恐れるに足る理由を十分に知っているのだ。
罪悪感からお咎めなし?
チャールズ国王の意志の固さもまた、息子への罪悪感によって揺らいでいる。彼は、ダイアナの死後、本来あるべき父親としての役割を果たせなかったことを十分に自覚している。
週末や学校の休暇中、ヘンリー王子はハイグローブの乳母に預けられ、その間、父親は自分の趣味に没頭したり、カミラと別の家でくつろいでいることがあまりにも多かった。
ヘンリー王子の回顧本の中で最も印象的だったチャールズ国王の言葉は、2021年4月に崩御したフィリップ王配の葬儀の後の一言だ。「頼むから、私の晩年を悲惨なものにしないでくれ」
この一文で、チャールズ国王は自分の弱さをさらけ出した。チャールズ国王は、ハリーとメーガンによって自分の治世が台無しにされることを恐れていたと推察できる。