移民がもたらす意外な経済的プラス効果
移民の増加は一方で、1人当たりGDPの改善や失業率低下などの好ましい変化につながっていた。また、移民支援などで公共支出が増加した分は、移民の納める税が増加することでバランスが保たれていた。
「移民は多くの面で複雑な課題を抱えているが、経済的観点から言えば、移住先の国の経済を悪化させるという説は成り立たない」と、CNRSのイポリト・ダルビス研究部長は言う。「合法的な移民を拒絶することは成長の減速や失業率の悪化など、経済に悪影響をもたらす可能性がある」
アメリカの市民もそれを既に感じているかもしれない。16年のピュー・リサーチセンターの調査では、多様な人種、民族、国籍の人々がいるほうが、アメリカはより住みよい国になると、アメリカ人の58%が答えていた。
移民のプラス効果からかたくなに目を背けていては、大きな経済チャンスを逃す羽目になるかもしれない。
[2018年7月17日号掲載]

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