応急処置で肺に針を 北朝鮮亡命兵士、救出から6時間の手術まで
2017年12月5日(火)16時40分
ヘリで搬送した米兵「何かしなければ15分以内に彼は死ぬ」
一方、ワシントンポストは、板門店から搬送にあたった米軍の医療担当者のインタビューを紹介した。
それによれば、軍事境界線の医療班として出勤したゴパル・シン下士官は、事件発生後に北朝鮮亡命兵士に応急措置を行い、亜州大学病院重症外傷センターへ搬送した。
シン下士官は「胸と肩、腹部などの銃撃を受けた患者を見た瞬間、あまりにも凄惨で、何かしなければ15分以内に亡くなると直感した。"祈りをささげるしかなかった。亡命兵士が生存したのは奇跡だ」と話した。
彼はそのままにしておけば傷ついたところにあいた穴から空気が入り込み、心臓と肺を圧迫して死にいたる危険が高いと判断して、亡命兵士の胸に針を刺して肺の空気を抜く応急処置をとったという。
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