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アメリカ政治米アラバマ上院補選、民主党勝利 共和党2議席差でトランプ政権に痛手
12月12日、米アラバマ州の連邦上院補選は、民主党のダグ・ジョーンズ候補(63、写真)が勝利した。写真はアラバマ州で撮影(2017年 ロイター/Marvin Gentry)
12日に投票が実施された米アラバマ州の連邦上院補選は、民主党のダグ・ジョーンズ候補が当選を確実にした。
開票率99%の時点で、ジョーンズ氏の得票率が共和党のロイ・ムーア候補を1.5%ポイント上回った。
ムーア候補は選挙期間中に過去の少女へのわいせつ疑惑が浮上し、失速した。保守色の強いアラバマ州で民主党候補が連邦上院の議席を獲得するのは25年ぶりという。これにより、上院における共和党の議席数は51に減り(民主党49)、トランプ政権にとって大きな打撃となった。
ムーア候補を巡っては、共和党の内部でも対応が分かれた。トランプ大統領が公に支持を表明する一方で、そのほかの指導部の多くはムーア氏に背を向けることを選んだ。ジョーンズ候補は今回の上院補選を「良識を巡る住民投票」と位置付け、接戦を勝ち抜いた。
元連邦検事のジョーンズ氏は12日、勝利を祝う集会で「われわれが結束できる方法を国に示した」と支持者に語った。
一方、ムーア候補は票の集計が続いているとして、まだ敗北を認めていない。得票差が0.5%ポイント以内である場合は、州の法律により再集計が認められると主張している。
トランプ大統領は12日、ジョーンズ候補に対し、ツイッターで祝意を表した。「勝利は勝利」とした上で、「共和党は、非常に近い時期に再びこの議席を狙う。決して終わりはない」と付け加えた。
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