25年は世界の安定成長とディスインフレ継続へ=IMF専務理事
国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は10日、2025年の世界経済は堅調に成長し、ディスインフレが続く見通しだと記者団に明らかにした。ワシントンで昨年10月撮影(2025年 ロイター/Kaylee Greenlee Beal)
Andrea Shalal
[ワシントン 10日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は10日、2025年の世界経済は堅調に成長し、ディスインフレが続く見通しだと記者団に明らかにした。IMFは17日に最新の世界経済見通しを発表する。
トランプ次期大統領の通商政策を巡る不確実性は高く、これが世界経済が直面する逆風に拍車をかけ、長期金利を上昇させているが、米経済は予想よりも「かなり」好調だと語った。
また、インフレ率が米連邦準備理事会(FRB)の目標に近づきつつあり、労働市場の安定を示すデータもあることから、FRBはさらなる利下げに踏み切る前に新たなデータを待つ余裕があると指摘。全体として、金利は「かなり長い間」高止まりするとの見方を示した。
ゲオルギエワ氏は世界経済に関する具体的な見通しは示さなかった。
IMFは10月、米国、ブラジル、英国の24年の経済成長率予測を引き上げたが、中国、日本、ユーロ圏については、新たな貿易戦争、武力紛争、金融引き締め政策のリスクを理由に引き下げた。
その際、24年の世界成長率予測は7月時点の3.2%に据え置いたが、25年については7月時点の予想から0.1%ポイント引き下げて3.2%とした。中期的には、5年以内にコロナ禍前のトレンドを大きく下回る3.1%に低下すると見込んだ。
ゲオルギエワ氏は「米経済の規模と役割を考えれば、次期政権の政策方針、特に関税、税制、規制緩和、政府の効率性に世界的な関心が集まっているのは驚くことではない。今後の貿易政策を巡る不確実性は特に高く、とりわけグローバル・サプライチェーンにより組み込まれている中堅経済国やアジア諸国などに対する逆風に拍車をかけている」と述べた。
また、短期金利が低下しているにもかかわらず、この不確実性が長期金利の上昇に表れているのは「非常に異例」であり、最近の歴史では見られなかった傾向だと指摘した。
同氏は、欧州連合(EU)は成長のある程度の停滞、インドは成長のやや鈍化が予想され、ブラジルはインフレの若干加速に直面しているとするIMFの見解を明らかにした。
中国については、IMFはデフレ圧力と内需の継続的な課題を確認しているとした。
ゲオルギエワ氏は、インフレ対策に必要な金利上昇が世界経済を景気後退に追い込んでいないことは注目に値するが、総合インフレ率の動向はまちまちであり、中銀は各国のデータを注意深く監視する必要があると指摘した。
また、米ドル高は新興国経済、特に低所得国の資金調達コストを上昇させる可能性があると述べた。
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