最新記事

カルチャー

CCCグループの映画コンペでグランプリ決定、入賞4作品が映画化へ

PR

2017年11月17日(金)15時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

右から、最終審査委員の原田美枝子(女優)、片岡翔、針生悠伺、ウエダアツシ、土橋章宏、最終審査委員の増田宗昭CCC代表取締役社長兼CEO

<未来の映画業界を担う若きクリエイター4人が夢への大きなチャンスを掴んだ>

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループで映像や出版などコンテンツ事業を手掛けるカルチュア・エンタテインメント株式会社(CE)と株式会社TSUTAYA(TSUTAYA)が主催する映画企画コンペ「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2017」(TCP)の最終審査が行われ、映像ディレクターの針生悠伺がグランプリに輝いた。

2015年のスタートから3度目の開催を迎えた今年は応募総数268の企画から7企画が最終審査に進んだ。そして11月16日、恵比寿ガーデンプレイスにファイナリストたちが一堂に会し、オリジナル作品の映画化を賭けて熱のこもったプレゼンを繰り広げた。

グランプリを獲得した針生の『2/1イチブンノニ(仮)』は、実の息子とそのクローンに愛情を感じてしまう父親の葛藤を描いたヒューマンドラマ。「命」という深いテーマをSFを切り口にして描いた作品だ。同作の構想後に子供を授かった針生は「自分の子供が生まれてから、より命のことを考えて愛のあるストーリーへと磨いていった」と語った。

準グランプリは、ウエダアツシの『モータープール(仮)』と片岡翔の『ザ・ドールハウス・ファミリー(仮)』が受賞。このほか特別賞に選ばれた土橋章宏の『水上のフライト(仮)』を含めた入賞作品には、5000万円の製作費と作品完成までの手厚いバックアップが約束される。

20171116_tcp_03.jpg

グランプリを受賞した映像ディレクターの針生悠伺


TCPは、クリエイターの発掘と育成を目的とした映像クリエイター発掘プログラム。来年1月20日には初代グランプリに輝いた中江和仁監督の映画『嘘を愛する女』が全国公開を迎え、プログラムの狙いとして「映像作品を育てたい」と語っている語っている、TSUTAYAとCEの中西一雄代表取締役社長の思いが一つ実現する。

CCCの増田宗昭・代表取締役社長兼CEOは「映画というものは生き方にインパクトを与える」と会場に語りかけた。人生を2時間に凝縮した「渾身」の映画作品を発掘することで、日本が楽しくなるよう応援を続けたい考えだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FOMC、最低1人が利下げ主張か 大勢は金利据え置

ビジネス

日経平均は続落で寄り付く、利益確定売り継続 半導体

ワールド

EU、イスラエルへの研究助成制限を提案 ガザ人道危

ワールド

トランプ氏、英との関係称賛もエネ政策・ロンドン市長
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 2
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経験豊富なガイドの対応を捉えた映像が話題
  • 3
    アメリカで牛肉価格が12%高騰――供給不足に加え、輸入先のカナダやブラジルへの高率関税はこれから
  • 4
    運転席で「客がハンドル操作」...カリフォルニア州、…
  • 5
    グランドキャニオンを焼いた山火事...待望の大雨のあ…
  • 6
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 7
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「出生率が高い国」はどこ?
  • 9
    タイ・カンボジア国境紛争の根本原因...そもそもの発…
  • 10
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 1
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 2
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 3
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心中」してしまうのか
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 6
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 7
    レタスの葉に「密集した無数の球体」が...「いつもの…
  • 8
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 9
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 10
    参院選が引き起こした3つの重たい事実
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 5
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 6
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 10
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中