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中東サウジ汚職容疑者208人に 不正取得金は少なくとも1000億ドル超
11月9日、サウジアラビアのシェイフ・サウド司法長官は、これまでに汚職捜査で事情聴取を行った容疑者は208人に上り、不正に取得された金額は少なくとも1000億ドルと推定されると述べた。写真は、サルマン国王(左)とムハンマド皇太子。リヤドで8日撮影。提供写真(2017年 ロイター/Saudi Press Agency/Handout via REUTERS)
サウジアラビアのシェイフ・サウド司法長官は9日、これまでに汚職捜査で事情聴取を行った容疑者は208人に上り、不正に取得された金額は少なくとも1000億ドルと推定されると述べた。208人のうち7人は不起訴処分で釈放したという。
捜査は隣国のアラブ首長国連邦(UAE)に波及し、UAEの中央銀行は国内の銀行やその他金融機関に対して、サウジ人が保有する19の口座について詳しい情報を提供するよう要請している。複数の銀行関係者が同日明らかにした。
この銀行関係者の話では、UAE当局は情報提供を求めた理由は説明していないが、サウジ政府の意向に沿った動きとみられている。
UAE、特にドバイ首長国は、サウジの富裕層が海外に資産を置く場所として最も利用される。銀行口座を開設するほか、高級アパートを購入したり、ドバイの株式市場に投資する事例もある。
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