最新記事

銃乱射

米史上最悪ラスベガス銃乱射から逃げまどう人々

2017年10月3日(火)15時00分
ダミアン・シャルコフ

事件後、現場に駆け付けた救急車 Las Vegas Sun/Steve Marcus-REUTERS

<いきなりどこからともなく機関銃を掃射された。戦場ではない。カントリーウェスタンのライブ中だ。その理不尽と恐怖>

「こんなに怖い思いをしたのは初めてだ。犯人は撃って撃って撃ちまくった」
アメリカの歴史上、最悪の銃乱射事件の後、ある男性はインスタグラムに投稿した。

生きて逃げられたた彼は幸運だった。10月1日、ホテルやカジノが建ち並ぶラスベガスの目抜き通りで、死者最低59人、負傷者500人を超える大虐殺が起きた。史上最悪の銃乱射被害となった。

ダン・ビルザーリアンは、逃げながらツイッターに動画を投稿した。「今、女の子が頭を撃たれた。酷過ぎる」

現場は血だらけだった、と目撃者たちは言う。

「花火だと思っていたら、誰かが血まみれで走り去って銃だと気づいた」と、あるインスタグラマーは書く。彼女は生演奏中だったコンサートの立ち見席にいた。中央の客席から逃れた人々も飛び込んできて、必死に弾を避けた。

今は削除されたある動画では、銃撃が3度に渡ったのがわかる。1度目は誰もが半信半疑だったが、2度目が始まると、そこは地獄になった。

(「女の子が頭を撃たれた!」と言っている男性)


乱射事件の後、ソーシャルメディア・ユーザーは「#PrayForVegas(ベガスに祈る)」のハッシュタグとともに犠牲者とその関係者すべてに哀悼の意を表している。



【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガリニューアル!
 ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

IT大手決算や雇用統計などに注目=今週の米株式市場

ワールド

バンクーバーで祭りの群衆に車突っ込む、複数の死傷者

ワールド

イラン、米国との核協議継続へ 外相「極めて慎重」

ワールド

プーチン氏、ウクライナと前提条件なしで交渉の用意 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 3
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口の中」を公開した女性、命を救ったものとは?
  • 4
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 5
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 6
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 7
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 8
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 6
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 7
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 8
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 9
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中