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イラククルド独立の賛否問う住民投票、自治政府議長が「賛成多数」と表明
9月26日、イラク北部のクルド自治政府で25日実施された独立の賛否を問う住民投票について、自治政府を率いるバルザニ議長(写真)はテレビ演説で、イラクからの独立賛成が多数を占めたと明らかにした。24日撮影(2017年 ロイター/Azad Lashkari)
イラク北部のクルド自治政府で25日実施された独立の賛否を問う住民投票を巡り、自治政府を率いるバルザニ議長は26日のテレビ演説で、イラクからの独立賛成が多数を占めたと明らかにした。また、イラク中央政府に対し、自治政府への制裁を示唆する代わりに対話に応じるよう求めた。
現地のテレビ局によると、賛成票は大多数となり、90%を超えたもよう。最終結果は27日までに判明する見通し。
住民投票の実施には、イラクや欧米諸国のほか、隣国トルコ、イランも強く反対していた。
イラクのアバディ首相は25日、クルド自治政府の住民投票は違憲だとして、自治政府側と対話する用意はないと表明。トルコ政府は投票を強行したクルド自治政府に対し、経済・軍事面での制裁をちらつかせている。
バルザニ議長は演説で「われわれは困難に直面するかもしれないが、それを乗り越える」と述べ、住民投票の結果を尊重するよう主要国に求めた。
議長は先に、住民投票に拘束力はないが、クルド自治政府のイラクからの平和的な独立をイラク中央政府や周辺国と交渉する根拠になると説明している。