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ダークネット欧米当局、史上最大の闇サイト「アルファベイ」閉鎖 薬物や銃を販売
7月20日、米司法省は、世界の当局と連携し、闇サイト「アルファベイ」(写真)を閉鎖したと発表した。提供写真(2017年 ロイター/Courtesy U.S. Justice Department/Handout via REUTERS)
米司法省は20日、世界の当局と連携し、闇サイト「アルファベイ」を閉鎖したと発表した。同サイトでは、違法薬物、銃器、ハッキングツールなどが売買されていたとされる。
セッションズ米司法長官はワシントンで会見を行い、アルファベイでは違法薬物の売買が可能で、米国の麻薬問題の拡大につながったと指摘。史上最大の闇サイトを閉鎖したとし、「今年で最も重要な犯罪捜査の一つとなる可能性がある」と語った。
ただ、ジョージ・ワシントン大学のサイバー・国土安全保障センターのディレクター、Frank Cilluffo氏は「アルファベイの摘発は重要な意味を持つが、モグラたたきのような状態だ」と語った。犯罪者は今後、他のサイトを利用するとの見方を示した。
米司法省によると、オランダ当局は別の闇サイト「ハンザ・マーケット」を摘発した。欧州警察機関(ユーロポール)のトップ、ロブ・ウェインライト氏は、アルファベイとハンザ・マーケットは世界3大犯罪市場サイトのうちの2つだと述べた。
アルファベイの摘発にはタイ、リトアニア、カナダ、英国、フランスの当局も関与した。
7月5日には、アルファベイの創設者とされるカナダ国籍の男(25)がタイで拘束された。米司法省は、男が拘束から1週間後にタイで拘留中に自殺したとみられると明らかにした。
同サイトは匿名化ソフト「Tor(トーア)」を通じてアクセスされ、決済には仮想通貨ビットコインが使われた。