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世論調査次期大統領選では金持ち批判のサンダースがトランプを負かす
今なら金持ち優遇を批判するサンダースがトランプに勝つ Jim Young-REUTERS
<トランプがアメリカの大統領に就任してからまだ6カ月だが、多くの有権者は早くも2020年の大統領選挙を心待ちにしている。それも、民主党候補に投票するために>
ドナルド・トランプ米大統領の支持率は、戦後の歴代米大統領中最低の36%に下落した。もし次の大統領選をライバルの民主党候補と戦ったら、ほぼ勝てる見込みはないという調査結果も出た。
民主党系の民間調査機関、パブリック・ポリシー・ポーリング(PPP)が7月18日に発表した世論調査によると、共和党の大統領ドナルド・トランプは、民主党のジョー・バイデン前副大統領やバーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出)と2020年の大統領選を戦えば、負けるという結果が出た。
それもバイデンに、投票すると答えた人のうち約12%、サンダースに投票すると答えた人のうち約13%が、昨年11月の大統領選ではトランプに投票した有権者だ。トランプ支持者が雪崩を打って民主党候補に逃げ出していることになる。
トランプにとって悪いニュースはそれだけではない。エリザベス・ウォーレン上院議員(民主党、マサチューセッツ州選出)をはじめ、PPPが仮定で挙げたほとんどあらゆる民主党候補に負けたのだ。
ただ一人トランプが負けないのは......
一人だけトランプでも負けない民主党候補は、昨年大統領選を戦ったヒラリー・クリントン。7月18日に発表されたブルームバーグの全米調査によると、クリントンの支持率は39%で、トランプより2ポイント低かった。
【参考記事】トランプに勝てるのはクリントンよりサンダース?
トランプの低支持率を受け、インターネットでも2020年大統領選の噂で盛り上がっている。俳優のザ・ロックことドゥエイン・ジョンソンが立候補すると語ったとか、ラップ歌手カニエ・ウェストを推すハッシュタグ「#Kanye2020」が拡散されたり、ニューヨーク・タイムズ紙が大物司会者オプラ・ウィンフリーを次の大統領候補と予測したりと、多彩な名前が飛び交う。
評論家も黙ってはいない。ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ前市長は先月CNNに対し、トランプは55%の確率で2期8年間大統領の座に留まるだろうと語った。ライバルの民主党が「左派と中道派に分裂するから」だという。元下院議長のニュート・ギングリッチ(共和党)も、トランプの再選を予想。そして次の2024年にはマイク・ペンス副大統領が大統領になると言った。
だが、潮目は変わってきている。例えば内外で人気上昇中のサンダースは金持ち優遇の是正を訴える民主党左派で、トランプとは真逆の政治家だ。
【参考記事】サンダースを熱狂的に支持する若者たちは、民主主義を信じていない
次の大統領選に出馬表明した民主党員はまだいない。サンダースは先週、「可能性は排除しないが、まだ決めるには早過ぎる」と語った。バイデンも今のところはまだ、著書のサイン会を発表しただけだ。だが、頭の中は2020年のことで一杯に違いない。