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貿易EU、チーズ巡る対立はカナダとも 貿易協定発効遅延へ
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6月29日、欧州連合(EU)とカナダが調印した「包括的経済・貿易協定(CETA)」の発効が、チーズと医薬品を巡る対立が足かせとなり遅れている。仏リヨンで2013年1月撮影(2017年 ロイター/Robert Pratta)
欧州連合(EU)とカナダが調印した「包括的経済・貿易協定(CETA)」の発効が、チーズと医薬品を巡る対立が足かせとなり遅れている。
EUとカナダの双方は、保護主義が広がる中で市場開放を掲げる画期的協定としてCETAを支持し、7月1日の発効を希望している。ただ、カナダがCETAによってEU産チーズの輸入枠を1万7700トン拡大し、EUで開発された医薬品について特許保証を与える点について、EUは不十分との認識にある。
カナダはCETAの発効をできる限り急ぎたい考えだが、EUはこうした問題の解決前に発効させることに消極的だ。
ユンケル欧州委員長は29日、ベルリンで行われた記者会見で「暫定発効が可能なところまで調整を進めている。問題がいくつかあるが、数日内に解決する」と語った。
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