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南米ベネズエラで24時間スト マドゥロ大統領主導の制憲議会選に反対
7月20日、ベネズエラで大統領選挙の実施と制憲議会選の中止を求める野党主導の24時間ストライキが行われた。市民らが仕事を放棄し、商店などが閉まるなか、各地の道路はバリケードを守るデモ参加者の姿がみられたほかは閑散状態となった。写真はデモに参加する人々。カラカスで撮影(2017年 ロイター/Andres Martinez Casares)
ベネズエラで20日、大統領選挙の実施と制憲議会選の中止を求める野党主導の24時間ストライキが行われた。市民らが仕事を放棄し、商店などが閉まるなか、各地の道路はバリケードを守るデモ参加者の姿がみられたほかは閑散状態となった。
当局によると、ストを巡る混乱から男性2人が死亡。野党は国民の85%がストに参加したと説明している。
マドゥロ大統領は演説を行い、ストの指導者らを収監すると警告。ただ、食品関連大手700社が業務を継続しているなど、ストの影響は小さいと強調した。
野党連合の民主統一会議と若者主導の「抵抗」運動が4月に反政府デモを活発化させてから、デモ隊と当局との衝突は常態化している。
ただ、国内280万人の公務員の幹部らは、国営企業や官公庁はこの日のストに参加せず、業務を続けていると明らかにした。また、石油会社PDVSAもストの影響を受けていない。
マドゥロ政権は、野党が多数を占める国会に代わり新憲法を制定する制憲議会を設置するため、議員選挙を7月30日に実施する方針を示しており、国内では独裁的な政権運営に拍車がかかるとの懸念が広がっている。野党連合は前週末に制憲議会の是非を問う非公式の国民投票を実施。同連合によると、750万人が投票し、98%が同議会の招集に反対した。
米国のトランプ大統領は今週、制憲議会選を実施した場合は経済制裁も辞さない考えを表明している。