最新記事

アメリカ政治

アメリカ政府、ビザ審査厳格化を承認 SNSまで調査対象

2017年6月1日(木)10時33分

5月31日、トランプ米政権は、外国人への入国査証(ビザ)発給に向けた審査に関し、過去5年間に使っていたソーシャルメディアでのハンドルネームなどの届け出を追加し、審査を厳格化する。写真は国境警備局のパッチ。ロサンゼルス国際空港で2014年2月撮影(2017年 ロイター/Kevork Djansezian)

トランプ米政権は、外国人への入国査証(ビザ)発給に向けた審査に関し、過去5年間に使っていたソーシャルメディアでのハンドルネームなどの届け出を追加し、審査を厳格化する。行政管理予算局(OMB)が23日に追加手続きを承認した。

新たな手続きについては、パブリックコメント(意見公募)期間に教育関連団体などからビザ発給の遅延につながるとして、批判の声が上がっていた。

具体的には、在外公館の職員はビザ申請者に対し、過去のパスポート番号や5年間のソーシャルメディアでのハンドルネーム、メールアドレス、電話番号のほか、過去15年間の住所や職歴、旅行歴などの追加情報の届け出を求めることが可能になる。

国務省の当局者によると、追加情報は「身元の確認や国家安全保障に関する審査厳格化が必要」と判断された場合に要請することになる。

国務省は先に、審査の厳格化は「テロや他の国家安全保障に絡む在留資格の欠如に関連して追加審査が必要と判断された」ビザ申請者に適用されると説明していた。

追加情報の届け出は任意だが、質問表には回答がない場合は審査手続きが遅延あるいは停止する可能性があると明記されている。

[ワシントン 31日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB「利下げ急がず」、関税の影響に適切に対応 議

ワールド

ウクライナに米軍派遣せず、欧州に防衛費増額要求へ=

ワールド

米関税措置、世界経済への影響言及は時期尚早=IMF

ワールド

米財務長官が今週ウクライナ訪問、希土類鉱物巡り協議
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ガザ所有
特集:ガザ所有
2025年2月18日号(2/12発売)

和平実現のためトランプがぶち上げた驚愕の「リゾート化」計画が現実に?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だった...スーパーエイジャーに学ぶ「長寿体質」
  • 2
    2025年2月12日は獅子座の満月「スノームーン」...観察方法や特徴を紹介
  • 3
    iPhoneで初めてポルノアプリが利用可能に...アップルは激怒
  • 4
    世界のパートナーはアメリカから中国に?...USAID凍…
  • 5
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 6
    0.39秒が明暗を分けた...アルペンスキーW杯で五輪メ…
  • 7
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大…
  • 8
    極めて珍しい「黒いオオカミ」をカメラが捉える...ポ…
  • 9
    便秘が「大腸がんリスク」であるとは、実は証明され…
  • 10
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だった...スーパーエイジャーに学ぶ「長寿体質」
  • 3
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 4
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 5
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮…
  • 6
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 9
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大…
  • 10
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 8
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 9
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中