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人権問題北朝鮮、米国人大学生釈放を発表 拘束中暴行され昏睡状態で帰国
6月15日、北朝鮮は、1年5カ月にわたって身柄を拘束していた米国人大学生オットー・ワームビア氏(22)を「人道的見地から」釈放したと発表した。写真はワームビア氏と思われる人物が医療用輸送機から運び出される様子。オハイオ州シンシナティで13日撮影(2017年 ロイター/Bryan Woolston)
北朝鮮は15日、1年5カ月にわたって身柄を拘束していた米国人大学生オットー・ワームビア氏(22)を「人道的見地から」釈放したと発表した。
オハイオ州出身でバージニア大学に在籍するワームビア氏は既に米国に帰国。家族によると、同氏は昏睡状態だという。
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は、ワームビア氏の釈放は13日の裁判所決定に伴うものだとした。詳細については触れていない。
ワームビア氏は2016年1月に拘束され、北朝鮮メディアによると、政治スローガンが書かれた展示物を盗もうとしたことから同年3月に15年の労働教化刑を言い渡された。
米ワシントン・ポスト紙によると、ワームビア氏の家族は米特使を通じ、同氏が16年3月の公判後、ボツリヌス中毒症で体調を崩し、睡眠薬を服用した後に昏睡状態に陥ったとの説明を北朝鮮当局者から受けたという。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が米当局者の話として伝えたところによると、米政府は最近、ワームビア氏が拘束中、繰り返し暴行されていたとの報告を情報機関から受けたという。