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ブレグジットメイ英首相、EU離脱方針軟化なら党首の座追われる可能性
6月18日、同日付の英紙サンデー・テレグラフは、保守党上層部の関係筋の話として、メイ首相(写真)が欧州連合(EU)離脱方針を軟化しようとすれば、党内のEU懐疑派から党首の座を追われる可能性があると報じた(2017年 ロイター/Kevin Coombs)
18日付の英紙サンデー・テレグラフは、保守党上層部の関係筋の話として、メイ首相が欧州連合(EU)離脱方針を軟化しようとすれば、党内のEU懐疑派から党首の座を追われる可能性があると報じた。
メイ首相は1月にEU離脱に向けた計画を示し、移民流入抑制のため単一市場から撤退する方針を示した。
しかし今月8日の総選挙で保守党が過半数割れに陥り、離脱交渉の戦略を巡り議論が再び活発化している。
同紙によると、元首相の1人は、軌道修正の強いシグナルがあれば、メイ首相が「大きな困難に直面するだろう」と述べた。「もう(党内を)統一できる人物ではない」とし、首相に対する好意的な姿勢はないと述べた。
また別の元首相は、首相が離脱方針を軟化させれば大きな混乱が生じるとの見方を示した。
サンデー・タイムズは、閣僚らが、28日に予定されている採決で政府議案が通過しなければ首相を退任に追い込む考えを示したと報道。また、EU残留を呼び掛けた議員がメイ氏の後任を調整している可能性があると報じ、候補としてラッド内相が挙がっているとの見方を伝えた。