最新記事

欧州テロ

アリアナ・グランデのコンサート会場で自爆攻撃か、19人死亡

2017年5月23日(火)15時00分

5月22日、英スカイ・ニュースが伝えたところによると、米歌手アリアナ・グランデさんがコンサートを行っていた英マンチェスターの会場で、大きな爆発音が聞こえた。警察によると、少なくとも19人が死亡し、約50人が負傷。ロサンゼルスで昨年11月撮影(2017年 ロイター/Mario Anzuoni)

米歌手アリアナ・グランデさんがコンサートを行っていた英マンチェスターの会場で22日、爆発が発生した。警察によると、少なくとも19人が死亡し、約59人が負傷した。

米当局者2人は匿名を条件に、現時点で1人の自爆犯が引き起こしたものと考えられると述べた。

メイ英首相は、「テロ攻撃」として捜査していると語った。そうであれば、2005年7月に英国イスラム教徒4人がロンドンで地下鉄やバスを爆破し、52人が死亡した事件以来の、同国における最悪の武力攻撃となる。

コンサートが行われたマンチェスター・アリーナは、欧州最大の屋内アリーナで、2万1000人収容可能。会場には子供も多くいたという。

目撃者がロイターに語ったところによると、コンサート後に会場を出ようとしていたところ、大きな爆発音が聞こえた。会場にいた人々は、悲鳴を上げて外に避難しようと走ったという。

ツイッターに投稿された動画には、コンサート会場内の人が悲鳴を上げて走っている様子が映っている。

「私たちは、会場から外に出ようとしていた。ちょうどドアの所に来たときに、大きな爆発があって、みんな悲鳴を上げていた」と、会場にいたキャサリン・マクファーレンさんはロイターに語った。「とても大きな爆発で、胸に響いた。現場は混乱状態で、みな叫びながら走って、外に出ようとしていた」

グランデさんのスポークスマンによると、グランデさんは無事だという。

グランデさん(23)は事件後、「打ちひしがれている。心の底から残念だ。言葉もない」とツイートした。

「警察は恐ろしいテロ攻撃として捜査しており、事実関係を詳細に調べている。影響を受けた被害者やその家族にお見舞い申し上げる」とメイ首相は声明で語った。

事件を受け、メイ首相が率いる与党・保守党は6月8日の総選挙に向けた選挙運動を中止する方針。爆発事件を受け、23日に安全保障会議を開く予定だ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米中古住宅販売、24年12月は2.2%増の424万

ワールド

ロ大統領、トランプ氏との会談に意欲 ウクライナや原

ビジネス

米ミシガン大消費者信頼感1月確報値は71.1、6カ

ワールド

米中外相が電話会談、両国関係や台湾巡り協議 新政権
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ人の過半数はUSスチール問題を「全く知らない」
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄道網が次々と「再国有化」されている
  • 4
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 5
    電気ショックの餌食に...作戦拒否のロシア兵をテーザ…
  • 6
    早くも困難に直面...トランプ新大統領が就任初日に果…
  • 7
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 8
    「ホームレスになることが夢だった」日本人男性が、…
  • 9
    「後継者誕生?」バロン・トランプ氏、父の就任式で…
  • 10
    軍艦島の「炭鉱夫は家賃ゼロで給与は約4倍」 それでも…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 3
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 4
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 5
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 6
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 7
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 8
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 9
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 7
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 8
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 9
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中