最新記事

英王室

ウィリアム王子が公務をさぼって美女と大はしゃぎ、英でバッシング

2017年3月16日(木)14時04分
ジェーソン・ルミエール

英軍人とのパーティーに出席したウィリアム王子(3月9日) Alastair Grant-REUTERS

<チャールズ皇太子を飛び越えて国王になる可能性もあるウィリアム王子のさぼり癖が露呈して、英王室の未来は危ういと嘆く声も>

英王室の王位継承順位で第2位のウィリアム王子。不人気なチャールズ皇太子に代わって、飛び越し即位の可能性も取り沙汰されているが、たびたび問題になるのが「公務嫌い」だ。34歳の王子は今週初め、スイス・アルプスで仲間たちとスキー旅行を満喫。羽目をはずした豪遊ぶりが問題になり、この調子では英王室の未来は危ういとの声まで上がっている。

【参考記事】英女王の体調不良で「次は誰?」のざわめき

何が不評を買ったのか。ウィリアム王子が仲間たちと訪れたのはスイスの高級リゾート地、ベルビエ。昼間からゲレンデでビール、ワイン、若者の間で大流行りの強烈な酒「イェーガーボム」付きのランチパーティーを楽しみ、ディナーの後はナイトクラブに繰り出して、朝までどんちゃん騒ぎをしたという。パーティーには若い女性たちも加わった。その1人、オーストラリア出身のセクシーなモデル、ソフィー・テイラーが王子とゲレンデでハイタッチする場面が盗み撮りされ、大衆紙が一斉にこのネタに食いついた。ナイトクラブで90年代の懐メロに合わせて乗り乗りで踊る王子の姿も、クラブの客たちにスマホで撮影され、ネット上にリークされた。

圧倒的に少ない「勤務日」

ウィリアム王子の妻、キャサリン妃はこの旅行には同行せず、ロンドンのケンジントン宮殿で幼いジョージ王子、シャーロット王女と共に過ごしたと、大衆紙サンは報じた。

【参考記事】英ウィリアム王子がゲイ向け有力誌の表紙に

だが問題になっているのは妻子を置いて遊びに行ったことではない。ウィリアム王子がスイスで羽根を伸ばしている頃、ロンドンのウェストミンスター寺院ではコモンウェルス・デー(英連邦記念日)の式典が執り行われ、英王室の主立ったメンバーが勢揃いしていた。

【参考記事】トランプ「異例の招待」に英国民猛反発でエリザベス女王の戸惑い

王室の報道官はウィリアム王子もキャサリン妃もこの式典に出席する予定はなかったと強調したが、「式典をさぼるとはけしからん!」の声は収まらない。サンの一面には「さぼり王」との見出しが躍り、ウィリアム王子はまともに公務を務める気があるのかと、大衆紙は連日一面トップでこの問題を報じている。

【参考記事】習近平主席訪英の思惑――「一帯一路」の終点

ウィリアム王子は、公務を行った日数も少ない。今年に入ってからはたった13日。高齢のエリザベス女王がこなした24日より大幅に少なく、弟のハリー王子と比べても4日少ない。昨年、女王はなんと332日も公務を果たしたが、ウィリアム王子はわずか188日だ。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ウクライナ軍、ハリコフ州2地域で部隊後退 ロシアが

ビジネス

訂正(13日配信記事)-〔アングル〕米株式市場、反

ワールド

昨年の北半球、過去2000年で最も暑い夏

ビジネス

MSCI、世界株指数の銘柄入れ替え
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少子化の本当の理由【アニメで解説】

  • 2

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 3

    アメリカからの武器援助を勘定に入れていない?プーチンの危険なハルキウ攻勢

  • 4

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴…

  • 7

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 8

    ロシア国営企業の「赤字が止まらない」...20%も買い…

  • 9

    ユーロビジョン決勝、イスラエル歌手の登場に生中継…

  • 10

    「ゼレンスキー暗殺計画」はプーチンへの「贈り物」…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 6

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 10

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中