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アメリカ政治トランプ今度はロッキードを狙い撃ち? 「F35のコスト制御不能」
12月12日、トランプ次期米大統領(写真)は、ツイッターへの投稿で、ロッキード・マーチンの戦闘機「F35」計画のコストは高過ぎるとの見方を示した。ミシガン州で9日撮影(2016年 ロイター/Mike Segar)
トランプ次期米大統領は12日、ツイッターへの投稿で、ロッキード・マーチンの戦闘機「F35」計画のコストは高過ぎるとの見方を示した。
トランプ氏は「F35計画のコストは制御できていない」とし、「(自身が就任する)1月20日以降は軍事関連を含む調達で多額の削減を行う」との見解を示した。
ロッキードのF35計画を率いるジェフ・バビオン氏はこれに対し、コスト面での懸念は理解しているとし、そのためにロッキードはこれまでに価格引き下げに向け多額の投資を行ってきたと説明。
F35の価格を当初の見積もりから60%引き下げることを目標としているとし、「2019年、もしくは20年には約8500万ドルになると予想している」と述べた。
トランプ氏のツイートを受け、この日の米株式市場でロッキードは5.1%安。ゼネラル・ダイナミクスやノースロップ・グラマンなどの他の防衛関連株もつれ安となっている。
トランプ氏は前週、同様にツイッターへの投稿で、米ボーイングが製造予定の次期大統領専用機「エアフォースワン」について「製造コストは40億ドルを超え、制御不能だ」とし、ボーイングへの発注をキャンセルするべきとの考えを示したばかり。