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イギリスイラク参戦はブレア元首相判断に誤り、イギリス独立調査委が報告書
7月6日、2003年に英国がイラク戦争に参戦した経緯などを調べていた英政府の独立調査委員会は、7年間にわたる調査の結果、ブレア元首相の参戦判断や計画策定に数々の誤りがあったと結論付けた。ロンドンで代表撮影(2016年 ロイター)
2003年に英国がイラク戦争に参戦した経緯などを調べていた英政府の独立調査委員会は6日、7年間にわたる調査の結果、ブレア元首相の参戦判断や計画策定に数々の誤りがあったと結論付けた。
調査委は、ブレア氏が不完全な情報に依存したとし、戦争を法的に承認した手続きも不十分だったと指摘。参戦の理由とされたイラクの大量破壊兵器による脅威は過度に誇張され、戦後計画も適切ではなかったと批判した。
戦争から13年余りが経ったが、イラクはなお混沌(こんとん)とした状況にあり、国土の広い範囲が過激派組織「イスラム国」(IS)の支配下にある。
調査報告書の発表を受け、ブレア氏は会見し、参戦決断にうそや偽りはなかったと強調。サダム・フセイン元大統領を排除することが必要だったとし、「自分が正しい判断をし、その結果、世界がより良く安全になったと信じている」と主張した。
イラク戦争以降、同国では6年間179人の英兵士が命を落とし、多くの英国民がブレア氏の刑事訴追を求めている。