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英EU離脱イギリスEU離脱を受け不動産ファンドの混乱拡大、解約停止7社に増加
7月6日、英不動産ファンドの解約を停止する動きが止まらない。英国民投票以降、解約を停止した資産運用会社は7社となった。ロンドンの金融街で6月撮影(2016年 ロイター/RUSSELL BOYCE)
英不動産ファンドの解約を停止する動きが止まらない。欧州連合(EU)離脱を決めた6月23日の英国民投票以降、解約を停止した資産運用会社は6日までに7社となり、金額としては180億ポンド(230億ドル)と2008年の金融危機以降で最大となっている。
ヘンダーソン・グループ
その後、アメリプライズ・グループ
4日と5日には、スタンダード・ライフ
また、アバディーン・アセット・マネジメント
商業不動産の評価損が銀行に及ぼす影響を懸念する声もあるが、過去5年の銀行のエクスポージャーは比較的小さく、むしろシャドーバンキングセクターへの影響が懸念されるとアナリストは指摘する。
デモントフォート大学の試算では、2015年末時点で1830億ポンドだった商業不動産ローン市場のうち、英銀行のエクスポージャーは約900億ポンドだった。
メディオバンカ・セキュリティーズによると、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
銀行は不動産ローンへのエクスポージャーを縮小し、資本増強を進めたことから、不動産価格が下落しても2008年よりも持ちこたえることができると当局は指摘している。