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2016米大統領選トランプ、党候補指名に導いた選対責任者を解任、今後の路線めぐり内部対立?
6月20日、米大統領選で共和党候補指名が確定したトランプ氏は、選挙対策責任者のルワンドウスキ氏(左)を解任した。フロリダ州で3月撮影(2016年 ロイター/Joe Skipper/File Photo)
米大統領選で共和党候補指名が確定した実業家のドナルド・トランプ氏は選挙対策責任者のコーリー・ルワンドウスキ氏を解任した。トランプ氏の広報担当者が20日明らかにした。
担当者は声明で「ルワンドウスキ氏が今後選対に関与することはない」と述べた。
ルワンドウスキ氏はトランプ氏の共和党候補指名を確実にした立役者とされる人物だ。関係筋によると、予備選・党員集会での勝利を踏まえ、型破りなトランプ氏の選挙戦スタイルを変える必要はないと主張し、他のスタッフと対立していたもよう。
ルワンドウスキ氏の経験不足を補うため、トランプ陣営は4月、有力ストラテジストのポール・マナフォート氏を起用した。マナフォート氏はより広範な有権者への浸透を図るため、トランプ氏に過激発言を控えると共にスタッフを増員するよう提言していたが、ルワンドウスキ氏はこれに反対していたという。
トランプ陣営の関係者によると、マナフォート氏がルワンドウスキ氏の後継として選挙対策責任者を引き継ぐ見通し。
今回の動きは、トランプ氏をめぐる共和党指導部の懸念を和らげる一歩となる可能性がある。