最新記事

英EU離脱

【まとめ】イギリスEU離脱を問う国民投票23日、結果判明までの流れ

2016年6月18日(土)10時56分

6月17日、英国が欧州連合(EU)から離脱するか、それとも残留するかが決まる国民投票が6月23日に実施される。1日撮影(2016年 ロイター/Russell Boyce/Illustration/File Photo)

 英国が欧州連合(EU)から離脱するか、それとも残留するかが決まる国民投票が6月23日に実施される。投票方法や、即日開票の進め方、誰に投票権があるか、は以下の通り。

■質問

 投票用紙には「英国は欧州連合のメンバーにとどまるべきですか、それとも欧州連合を離脱するべきですか」という質問が書かれている。

 投票者は下記の答えのいずれかに印をつける。

 「欧州連合のメンバーにとどまる」

「欧州連合を離脱する」

■投票

 投票所は23日0600GMT(日本時間午後3時)に開場し、同2100GMT(日本時間24日午前6時)に閉場。

■出口調査

 今のところ英マスコミ各社は出口調査を計画していない。

■結果発表

 投票締め切りの2100GMT(日本時間24日午前6時)直後から開票が始まる。開票は手作業で行われる。

 382選挙区がそれぞれ投票用紙を集計し、無効票や郵送投票を含めた投票総数を発表する。当日2230GMT(日本時間24日午前7時半)から翌24日0130GMT(同午前10時半)に大半の選挙区が発表し、0400GMT(同午後1時)ごろに終了する見通し。

 次に「残留」票と「離脱」票を集計し、各選挙区が結果を発表する。24日0100GMT(日本時間24日午前10時)から0300GMT(同午後0時)ごろに大半が判明し、0600GMT(同午後3時)ごろにはすべて判明する見通し。

 各選挙区の結果が12地区にまとめられ、さらに全国の結果が集計される。最終結果は、開票責任者がマンチェスターで発表する。

■投票者

 英議会総選挙の投票資格がある有権者が投票できる。英国に居住する18歳以上の英国人、アイルランド人、要件を満たす英連邦市民など。

 英議会の投票者登録を過去15年間に行い、英国籍を持っている海外居住者。北アイルランドで生まれ、過去15年間に北アイルランドで投票者登録を行ったアイルランド市民。欧州議会選挙の投票資格がある英領ジブラルタル市民も投票資格がある。

■投票者登録

 英政府は国民投票の投票者登録期限を6月9日の深夜0時まで延長した。当初の期限だった7日深夜0時の直前にオンライン登録申請が殺到したため。

■開票結果への異議申し立て

 選挙管理委員会の発表は以下の通り。

「国民投票のルールに従い、いかなる状況下でも全国的な票の再集計は行わない。再集計の請求は選挙区レベルとし、開票責任者が判断を下す。単に開票結果が僅差だったという理由ではなく、当該選挙区において手続きに特定の問題が見つかった場合に、再集計を承認するものと想定する。

 国民投票の結果に異議を申し立てるには司法審査を経る必要がある。

 司法審査の申請は、異議申し立てをしたという証明書を作成してから6週間以内に行わなければならない」



[ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル軍、ガザ北部の民家空爆 犠牲者多数

ビジネス

米国は以前よりインフレに脆弱=リッチモンド連銀総裁

ワールド

ロシアがICBM発射、ウクライナ空軍が発表 2人負

ビジネス

大手IT企業のデジタル決済サービス監督へ、米当局が
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 2
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 5
    「ワークライフバランス不要論」で炎上...若手起業家…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    習近平を側近がカメラから守った瞬間──英スターマー…
  • 8
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 9
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 10
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 4
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 7
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 8
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶり…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中