最新記事

タリバン

米軍ドローン空爆でタリバン指導者マンスール師を殺害か

アフガン政府とタリバンの和解交渉の障害となったマンスール師を殺害

2016年5月22日(日)14時54分

5月21日、米軍は、アフガニスタンの反政府勢力タリバンを率いるマンスール師(写真)を標的に、無人機による空爆をアフガンとパキスタンの国境付近で実施した。マンスール師は死亡した可能性が高い、と見られる。写真はタリバン提供。撮影日不明(2016年 ロイター)

 米軍は21日、アフガニスタンの反政府勢力タリバンを率いるマンスール師を標的に、無人機による空爆をアフガンとパキスタンの国境付近で実施した。米政府筋によると、マンスール師は死亡した可能性が高い。

 空爆の実施はオバマ米大統領が承認した。米国防総省のピーター・クック報道官は、マンスール師を標的に空爆を実施したことを確認したが、生死についてはコメントを控えた。一方、複数の米政府筋は、ロイターに対して匿名を条件に、マンスール師は死亡したようだと語った。

 クック報道官は「われわれは現在、空爆の成果について評価している段階にある。適切な時期が来れば、一段の情報を公開する」と述べた。

 政府高官によると、空爆は21日1000GMT(日本時間午後7時、パキスタンでは午後3時)に実施した。米軍特殊部隊は、マンスール師と別の戦闘員がパキスタン側を車両で移動中に空爆したという。

 クック報道官は、マンスール師について「アフガニスタン政府とタリバンとの間の和解の障害」だったと指摘。マンスール師は数々の攻撃計画に関与し、米軍やアフガン軍、同盟軍を脅かした、と主張した。

[ワシントン 21日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

25年春闘は昨年以上の結果出す、毎年5%以上の賃上

ビジネス

英消費者信頼感指数、1月は約1年ぶり低水準 景気減

ビジネス

午前の日経平均は続伸、米株高を好感 トランプ大統領

ワールド

原油先物下落、トランプ氏がOPECに価格引き下げ要
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 3
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ人の過半数はUSスチール問題を「全く知らない」
  • 4
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 5
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 6
    「後継者誕生?」バロン・トランプ氏、父の就任式で…
  • 7
    電気ショックの餌食に...作戦拒否のロシア兵をテーザ…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    欧州だけでも「十分足りる」...トランプがウクライナ…
  • 10
    【トランプ2.0】「少数の金持ちによる少数の金持ちの…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 3
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 4
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 5
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 6
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 7
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 10
    「バイデン...寝てる?」トランプ就任式で「スリーピ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中