原油先物下落、トランプ氏がOPECに価格引き下げ要求
1月24日、アジア時間の原油先物は下落。トランプ米大統領(写真)が石油輸出国機構(OPEC)とサウジアラビアに原油価格引き下げを求めたことを受けた。写真は米テネシー州 ナッシュビル で昨年7月撮影(2025 ロイター/Kevin Wurm)
Laila Kearney
[24日 ロイター] - 24日アジア時間の原油先物は下落。トランプ米大統領が石油輸出国機構(OPEC)とサウジアラビアに原油価格引き下げを求めたことを受けた。
0044GMT(日本時間午前9時44分)時点で、北海ブレント先物は0.50ドル安の1バレル=77.95ドル、米WTI先物は0.31ドル安の74.31ドル。
トランプ氏は23日、スイス・ダボスで開催中の世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)にオンラインで参加し、サウジなどでつくるOPECに原油価格の引き下げを求める考えを示した。
アナリストらはトランプ氏の関税政策を巡る不透明感や、同氏が米国の原油増産を進める可能性も相場の重しになったと指摘した。
一方、米原油在庫の減少が下落を抑制した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計(17日まで)によると、原油在庫は100万バレル減少。9週連続の減少で、2022年3月以来の低水準となった。