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「ジカ熱、当初想定より重大な脅威」米CDC

オバマ政権が議会に要請した19億ドルの緊急拠出案を可決するよう要請

2016年4月12日(火)20時25分

4月11日、米疾病対策センターのアン・シュチャット副所長は11日、ホワイトハウスでブリーフィングを行い、ジカ熱が米国にもたらす脅威はこれまでの想定より重大との見解を示した。写真はジカウィルス。提供写真。(2016年 ロイター)

 米疾病対策センター(CDC)のアン・シュチャット副所長は11日、ホワイトハウスでブリーフィングを行い、ジカ熱が米国にもたらす脅威はこれまでの想定より重大との見解を示した。

 副所長は「ウイルスに関するあらゆる事象が、当初の想定よりやや恐ろしいようだ。したがって、米国本土での大規模な感染拡大がないことを望むと同時に、当局にはその事態に備えるよう求める」と述べた。

 ホワイトハウスは先週、ジカ熱用の緊急拠出金がないことから、気温上昇に伴って米国本土にジカ熱が上陸する事態に備え、エボラ出血熱用に用意された資金など5億8900万ドルを転用すると表明。CDCは、オバマ政権が2月に議会に要請した19億ドルの緊急拠出案を可決するよう、圧力を強めた。

  

[ワシントン 11日 ロイター]


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