最新記事

2016米大統領選

トランプ、日韓の核保有容認、NATOに対する資金負担を縮小する姿勢

ライバルのクルーズはトランプを「恐ろしいほど愚かだ」と批判

2016年3月28日(月)10時42分

 3月27日、米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走る不動産王ドナルド・トランプ氏(写真)は、日本と韓国が独自で核兵器を製造することを容認する可能性を示した。21日撮影(2016年 ロイター/Joshua Roberts)

米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走る不動産王ドナルド・トランプ氏は、日本と韓国について、北朝鮮や中国から自国を防衛するために、米国に依存するのではなく、独自で核兵器を製造することを容認する可能性を示した。

ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで述べた。

またトランプ氏はABCの番組「This Week withGeorge Stephanopoulos」に対し、北大西洋条約機構(NATO)は時代遅れ」であり見直しが必要だと指摘。NATO設立当時の主な脅威はソビエト連邦で、テロリズムとの戦いに適さず、米国の負担が大きすぎるとの考えを示した。

同氏は21日、米国はNATOへの資金負担を縮小すべきとの見解を示していた。

一方、共和党候補指名獲得を目指すテッド・クルーズ上院議員はフォックス・ニュースに対し、トランプ氏のNATOに対する見解を「恐ろしいほど愚かだ」と批判。「現代で最も大きな成功を収めている軍事同盟から撤退することは全く意味をなさない」と述べた。

オバマ米大統領は31日から2日間の日程で核安全保障サミットを主催する。

[ワシントン 27日 ロイター]

120x28 Reuters.gif
Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英住宅ローン融資額、12月は22年9月以来の大幅増

ワールド

タイ25年成長率、下振れも 現金配布の効果限定的=

ビジネス

ユーロ圏GDP、第4四半期は前期比横ばい 予想下回

ワールド

コンゴ東部の衝突、ルワンダ大統領が批判に反論 「対
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 3
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? 専門家たちの見解
  • 4
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 7
    女性が愛おしげになでていたのは「白い犬」ではなく.…
  • 8
    フジテレビ局員の「公益通報」だったのか...スポーツ…
  • 9
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 7
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 8
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 9
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 7
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 8
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 9
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中