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感染症武田薬品、WHOなどの問い合わせを受けジカ熱ワクチン開発の検討チーム立ち上げ
仏サノフィ、英グラクソ・スミスクラインなど他の製薬メーカーも研究に着手
2月3日、武田薬品の幹部は、ジカ熱ワクチン開発の可能性を検討していることを明らかにした。写真は。コロンビアのカリで2日撮影(2016年 ロイター/Jaime Saldarriaga)
武田薬品<4502.T>の幹部は3日、ジカ熱ワクチン開発の可能性を検討していることを明らかにした。ワクチン部門の責任者、Rajeev Venkayya氏がインタビューで語った。開発方法について数週間以内に結論を出すとしている。
同氏によると、実用性の検討に向けすでに8人のチームを編成した。武田はデング熱ワクチンの開発を手掛けているが、ジカ熱はデング熱と同じ科に分類されるため、複数の世界的な保健機関からジカ熱ワクチンの開発に着手できるかとの問い合わせを受けているという。
Venkayya氏は、ワクチン開発プロジェクトに関しては社外との協力が重要だと説明。製造に当たっては「当社には他の類似性のあるワクチンの製造プラットフォームがあり、ジカ熱ワクチンについても利用できるだろう」と述べ、武田が役割を担う可能性が高いとした。
ワクチンについては仏製薬サノフィが2日、研究開発プロジェクトを立ち上げたと発表。英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)はワクチン技術が応用可能かどうかを判断するための評価研究を行っており、今後結論を出すと述べている。他の研究機関やバイオ企業も初期段階の研究に入っているという。