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民主化スー・チー氏、新政権指揮に意欲「次期大統領に権限ない」
民主化への希望の星は、政権を手にした瞬間から新たな独裁者へと変貌するのか──
スー・チーよ、お前もか 11月11日、ミャンマーで8日に実施された民政移管後初の総選挙で地滑り的勝利を収めた最大野党、国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー党首は10日、メディアとのインタビューで、NLDから選出される大統領には権限がないと述べ、自らが政権を主導する考えを示した。ヤンゴンで9日撮影(2015年 ロイター/Jorge Silva)
ミャンマーで8日に実施された民政移管後初の総選挙で地滑り的勝利を収めた最大野党、国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー党首は10日、メディアとのインタビューで、NLDから選出される大統領には権限がないと述べ、自らが政権を主導する考えを示した。
スー・チー氏は英BBCに対し、「選挙に勝利した党のリーダーとして全ての決定を下す」と明言。また、チャンネル・ニュース・アジアに、次期大統領には「何の権限もない」と語った。
ミャンマーの現憲法下では、外国籍の親族がいるスー・チー氏は大統領になれない。
11日現在、NLDは下院の改選議席の9割超を獲得し、軍系の与党、連邦団結発展党(USDP)もすでに敗北を認めている。