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米韓首脳会談でオバマ米大統領「韓国は中国が規則違反なら意見すべき」

中国寄りの動きを見せる同盟国に、南シナ海や東シナ海における中国の活動への牽制を求める

2015年10月19日(月)11時39分

10月16日、オバマ米大統領(写真奥)は韓国の朴槿恵大統領(手前)との会談後の記者会見で、中国が国際ルールにもとるような行動をとれば、韓国はきちんと意見すべきとの考えを示した。ホワイトハウスで撮影(2015年 ロイター/Jonathan Ernst)

オバマ米大統領と韓国の朴槿恵大統領は16日、ホワイトハウスで首脳会談を行った。会談後の記者会見でオバマ大統領は、韓国と中国の関係について、双方が強力な関係を築くことを望むが、中国が国際ルールにもとるような行動をとれば、韓国はきちんと意見すべきとの考えを示した。

南シナ海や東シナ海における中国の活動を念頭に置いた発言とみられる。

オバマ大統領は「韓国の目の前に立つ巨大な中国が何のとがめもなく、好き勝手に規則違反できるとしたら、たとえそれが経済問題であれ安全保障の問題であれ、韓国にとって良いわけがない」と語った。

これに対して朴大統領からの言及はなかった。

朴大統領は、環太平洋連携協定(TPP)について、韓国も参加できるよう米韓が緊密に協力していくことで合意したと述べた。

その他、北朝鮮問題については、北朝鮮が核兵器プログラムの放棄に向け真摯な姿勢を示す必要があるとの認識で双方が一致した。

[ワシントン 16日 ロイター]

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