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朝鮮半島グアムでのミサイル防衛の真の狙い
北朝鮮の脅威から同盟国を守るためのミサイル防衛システム配備と米政府は言うが
準備万端? 北の「現実的で明確な脅威」を認めたヘーゲル米国防長官 Yuri Gripas-Reuters
4月3日、米国防総省は最新鋭の弾道ミサイル防衛システムをグアムに配備し、北朝鮮の脅威に備えることを認めた。
配備するのは、落下段階に入った短・中距離の弾道弾を大気圏上層ないし大気圏外で撃墜する「終末高高度防衛システム(THAAD)」。チャック・ヘーゲル国防長官は最近の北朝鮮の動きはアメリカや同盟国の日本と韓国に「現実的で明確な脅威」だと述べた。
「北朝鮮は今、核弾頭もミサイルも持っている」とヘーゲルは言い、北朝鮮の「敵意ある危険な言葉」に懸念を表明した。
アメリカはこうした脅威を重く受け止めなければならないと、ヘーゲルは付け加えた。「アメリカは中国などとも協力し、あらゆる手段を用いて朝鮮半島の危機を回避する」
その証拠が、THAAD。迎撃ミサイル1基あたり8億ドル、それを一回発射するごとに約100万ドルかかる高価なシステムだ。
北朝鮮は今日も、核兵器使用を含む作戦が「承認された」と、挑発をエスカレートさせている。
だが、国防総省関係者はウォールストリート・ジャーナル紙に対し、THAADもグアムからでは遠すぎて韓国を守れないと語っている。ミサイル防衛はアジアで極めて重要なグアム基地をはじめとする太平洋での権益を守るためのものだという。結局は、アメリカの国益優先なのだ。
From GlobalPost.com特約