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中国北京で勃発「iPhone 4Sの乱」
発売日に客が殺到したアップルストア第1号店は暴動さながらの大混乱。北京と上海では異例の発売中止に
人気の証? 北京・三里屯地区のアップルストア前でiPhone 4Sの発売を待ちわびる客たちが警官隊と衝突(1月13日) David Gray-Reuters
先週、北京でまたしても暴動が発生した。しかし今回は建物の取り壊し反対でもなく、工場労働者のストでもない。大勢の警官隊が暴動を鎮圧するために駆けつけたのは――アップルストアだ。
13日にiPhone 4Sの発売を控え、北京の三里屯地区にあるアップルストア前には前日から数百人の市民が徹夜で行列を作った。行列客の多くはダフ屋か、ダフ屋に数ドルで雇われた者とみられる。
しかし夜が明けて、発売予定時刻の午前7時になっても店の扉は閉ざされたまま。しびれを切らした客たちが騒ぎ始め、30分もしないうちに大規模な暴動さながらの事態に発展した。やじが飛び交い、店舗には卵が投げつけられ、やがて警官隊が押し寄せて客たちともみ合いになった。
午後になっても、店は閉まったまま。その後、アップル社は北京と上海の店舗でのiPhone 4Sの発売中止を発表した。
残念ながら、三里屯地区の店舗はお客様が殺到したため、開店できませんでした。お客様と従業員の安全を確保するため、しばらくの間、北京と上海の店舗ではiPhoneの発売を見合わせます。iPhoneは引き続き、アップルのオンラインストアやチャイナ・ユニコムなどの正規代理店で購入可能です。
アップル社によれば、iPhone 4Sは北京と上海以外の店舗で既に完売。三里屯地区のアップルストアの前から客が姿を消した後も、周辺のショッピング街「ビレッジ」では警官がいたるところに配置され、まるで労働者の暴動が起きた後のような様子だった。
中国のアップルストア第1号店である三里屯地区の店舗で騒ぎが起きたのは、今回が初めてではない。昨年5月にも、新モデルのiPadの発売時に行列を作っていた客同士がいさかいを起こし、店舗が一時閉鎖に追い込まれた。人気ブランドも楽じゃない?