最新記事

ドラマ

『SATC』復活、55歳の「ミランダ」が語る登場人物の変化とサマンサの不在

Change Just Like That

2022年01月06日(木)17時16分
H・アラン・スコット
シンシア・ニクソン

「前回の続きからすぐに始まりたい」と語るニクソン VIVIEN KILLILEA/GETTY IMAGES FOR NEW YORK MAGAZINE

<成熟した彼女たちの新しくも懐かしい物語。ミランダ役のシンシア・ニクソンが語る続編と女性のドラマ(と政治)>

『セックス・アンド・ザ・シティ』(SATC)が帰ってくると聞けば、興奮が高まるのは当たり前。しかもパンデミックの最中に続編が発表されて、心が癒やされた人もいるだろう。SATCは「みんなが戻ってくるところ。危機の時は特にね」と、ミランダ・ホッブズ役のシンシア・ニクソンは言う。

SATCの「新たな章」となる『アンド・ジャスト・ライク・ザット』(HBO Maxで配信中)は、前作とは重要な違いがある。まず、キム・キャトラルが演じたサマンサ・ジョーンズがいない。「私が考えても仕方のないことだから。新しいキャラクターもびっくりするくらいたくさんいる」

もう1つなくなったのは、ミランダの赤い髪だ。監督・脚本のマイケル・パトリック・キングと話し合ったときに、ニクソンが「彼女は55歳。今さら髪形や色でどうのこうのもない」と言うと、「そうそう、ミランダは気にしちゃいない」と返された。

ともあれ、懐かしい登場人物の復活に、ファンはほっとするだろう。「長い間、会っていなかった友人と再会するような感じで、でも前回の続きからすぐ始まりたい」。本誌H・アラン・スコットがニクソンに話を聞いた。

◇ ◇ ◇

――このプロジェクトに自分が参加するとは思っていなかった?

全く。(続編も含めて)自分に声が掛かることも、ヒットすることも、考えたことさえなかった。映画を作って、もう1本作って、さらにこうして戻ってくるなんて。

――ファンはどんなことを期待していいか。

登場人物が成長して、変化して、成熟する。この作品は特に、年齢を重ねていく。50代半ば、まして女性を描く番組はあまりないだろう。

――ミランダはとても親しみやすい女性だ。

今では私たちが当たり前に受け入れている多くのことについて、彼女は時代の先端を走っていた。世界に対する見方、女性に対する見方や私たちが直面している課題について、私たちはミランダと同じ方向に進んできた。

――再び政治家を目指すつもりは?

私が(2018年のニューヨーク州知事選で民主党の予備選に)立候補した理由の1つは、ほかに人がいなかったから。アンドルー・クオモ(前州知事)は恐ろしくて、執念深くて、政治を生業とする人は誰も対抗できなかった。幸い彼は辞任して、ほかの人たちが出馬するから、もう私が出る必要はない。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ホンダ、電動化とソフトへ投資倍増 30年度までに1

ワールド

中国、生産能力過剰論に反論 米欧の「露骨な貿易保護

ワールド

ウクライナが米欧を戦争に巻き込む恐れ、プーチン氏側

ビジネス

商業用不動産、ユーロ圏金融システムの弱点=ECB金
今、あなたにオススメ

RANKING

  • 1

    104歳にして狩猟免許を初取得したスーパーおばあちゃ…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    むしろ足止め歓迎! 世界の風変わり空港9選

  • 4

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 1

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 2

    「私は妊娠した」ヤリたいだけの男もたくさんいる「…

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    アメリカでなぜか人気急上昇中のメーガン妃...「ネト…

  • 5

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 2

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 5

    【ヨルダン王室】世界がうっとり、ラジワ皇太子妃の…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:インドのヒント

特集:インドのヒント

2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり