高山病のリスクなし! 平地での「高地トレーニング」でミトコンドリアレベルから若返りを促進
ミトコンドリアの活性化は、運動後も約4日間持続するとされる(写真はイメージ) littlehenrabi-iStock
<室内に山岳地のような低酸素環境を実現。息苦しさもなく、高山病も恐くない、おまけに効果は4倍!? >
夏目前、薄着になるにしたがって、どうしても気になるのがボディライン。運動しなければいけないのは分かっていても、仕事や育児に時間をとられ、なかなか手が付けられないというのが大多数の本音だろう。
今、そんな忙しい現代人に救世主となりえる、時短トレーニングの新たな分野が注目されている。ハイアルチテュード(高地)トレーニングだ。
アスリートのトレーニング法というイメージが強いかもしれないが、短時間の運動で通常の何倍もの効果を得られると、オーストラリアをはじめとする欧米諸国でブームを巻き起こしている。近年、わざわざ山岳地に足を運ばずとも、室内に高地と同じような環境を整える設備が普及したことがブームを後押ししている。
日本でも本格的に広まり始め、都内には専門スタジオが続々とオープン。今やジュニア向けのプログラムも作られるほど、その効果と可能性に期待が寄せられている。
(海外の高地トレーニング設備)
30分歩くだけで、2時間分の運動に匹敵⁉
普段、我々が暮らしている生活環境の酸素濃度が100%だとすると、富士山の5~6合目にあたる標高2500メートルの山地では、その75%まで濃度が落ち込むとされる。
そんな低酸素の環境では、血中の酸素濃度も低くなり、細胞レベルまで飢餓状態に。その状態で運動をすることで、ミトコンドリアが自発的に酸素を取り込もうとする力に目覚め、活性化。おのずと代謝のいい身体に肉体改造されるという仕組みだ。
室内では、部屋の窒素濃度を上げて酸素濃度を下げることで、低酸素環境を再現。気圧は常圧のままなので、息苦しさを感じることもなく、高山病になるリスクもない。
そんな状況下においては、ランニングマシンで30分歩くだけでも通常の2時間分の運動に匹敵するという。約4倍の効果が得られるというわけだ。