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原油サウジアラビア、原油安抑制のため各産油国の最大5%減産を提案
OPEC加盟国が中心となり原油価格安定のための対策を非加盟国にまで幅広く呼びかけ
産油国の発想は態依然としたまま 1月28日、ロシアエネルギー相は、サウジアラビアが産油国各国が生産量をそれぞれ最大5%削減することを提案したと述べた。写真は1月26日、イラク・バスラの製油所を撮影(2016年 ロイター/Essam Al-Sudani)
ロシアのノバク・エネルギー相は28日、サウジアラビアが原油価格の下落に歯止めをかけるために、産油国各国が生産量をそれぞれ最大5%削減することを提案したことを明らかにした。
同エネルギー相は、同提案は今後討議していく必要があるとしている。
また、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国が石油担当相レベルの会合を開くことも提案されていることも明らかにし、開催されればロシアは参加するとの立場を示した。
ノバク・エネルギー相の発言を受け、北海ブレント先物は一時8%急伸した。
サウジアラビア当局者はこの件に関するコメントを発表していないが、OPECに加盟する湾岸諸国の関係者は「湾岸OPEC加盟国、およびサウジアラビアは、原油市場の安定化に向けたあらゆる措置で協力する意向を持っている」と述べている。
ただロンドン・キャピタル・グループの首席アナリスト、ブレンダ・ケリー氏は、提案された減産が実現する公算は小さいと予想。過去にもこうしたことはあったとし、「原油価格について何か発言することと実際に行動を起こすことはまったく異なる」と述べた。