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経済原油価格、1バレル10ドルまで下落する可能性
アナリストは一方で現在の原油価格が市場の均衡に必要な水準より大幅に低いとも指摘
1月11日、スタンダード・チャータード銀行の商品アナリストは、原油価格は1バレル=10ドルまで下落する可能性があるとの見方を示した。写真はNYマーカンタイル取引所で2011年2年撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermi)
スタンダード・チャータード銀行の商品アナリストは、原油価格は1バレル=10ドルまで下落する可能性があるとの見方を示した。
アナリストらは、リサーチリポートのなかで「現在、石油市場を動かしているのはファンダメンタルズではなく、米ドルや株式市場など、他のアセット価格の変動に伴う資金フローだ」と指摘。「価格が下がり過ぎだと市場全体が認識した時に初めて底入れするが、その水準は1バレル=10ドルまで下がった場合だとわれわれは考えている」と表明した。
また「現在のコンセンサスは、米シェール生産の底堅さを過大評価し、供給を過大に見積もっている。われわれは、原油価格は既に、世界の供給の中期的拡大に必要な水準を大幅に下回っている、と考える。原油価格は2016年の市場の均衡に必要な水準より大幅に低い」ともした。