パキスタン国防相「インドによる侵攻差し迫る」、 カシミール襲撃受け厳戒態勢

パキスタンのアシフ国防相は28日、係争地カシミール地方で発生した観光客襲撃事件を受け、インドによるパキスタンに対する軍事侵攻が差し迫っていると述べた。(2025年 ロイター/Waseem Khan)
[イスラマバード 28日 ロイター] - パキスタンのアシフ国防相は28日、係争地カシミール地方で発生した観光客襲撃事件を受け、インドによるパキスタンに対する軍事侵攻が差し迫っていると述べた。ただ、具体的な根拠は示さなかった。
襲撃事件は22日にカシミール地方のインド支配地域で発生。観光客ら少なくとも26人が殺害された。インドがパキスタンの関与を主張して報復措置を講じたのに対し、パキスタンも対抗措置を講じており、核保有国同士の緊張が高まっている。
アシフ国防相はイスラマバードでロイターのインタビューに応じ、インドの強硬姿勢がエスカレートする中、軍はインドによる攻撃の可能性について政府に報告したとし、「侵攻が差し迫っているため、われわれは軍を増強した」と述べた。
その上で、パキスタンは厳戒態勢にあると表明。核兵器は「パキスタンの存続に直接的な脅威がある場合」のみに使用されると述べた。