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シンガポール、インフレ率低下で年内にも追加緩和か

コアインフレ率が予想の下限となる5年ぶりの低水準で、秋以降に経済政策の見直しも

2015年7月22日(水)17時44分

[シンガポール 21日 ロイター] - シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は21日、2015年のインフレ率は、これまでの予想レンジの下限近くになるとの見通しを示した。

コアインフレ率は、予想レンジ(0.5─1.5%)の中央から下限までの間になるとの予想を示した。

MAS当局者は、物価の下落は長期化しておらず、広範囲にもわたっていないとし、シンガポールはデフレに直面していないとの見方を示した。

その上で、「われわれは第4・四半期に少なくともコアインフレ率が幾分上昇し始めると基本的に考えている」と指摘。現在の政策スタンスは中期的な物価安定を確実にするのに適切だとしつつ、10月に予定される次回の政策見直しでの決定内容は今後発表される経済統計次第だと付け加えた。

また、今年の成長率予想の見直しをしていると明らかにした。現在の予想値は2─4%となっている。

さえない経済成長率や、5月に前年同月比のコアインフレ率が5年ぶりの低水準となる0.1%に低下したことを受け、年内の追加金融緩和の可能性に注目が集まっている。


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