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テクノロジーグーグル「夢の無人自動車」が公道デビュー!
「畑違い」のグーグルがそもそも自動走行車の開発に関わる理由とは
世のため人のため? 車体はトヨタ・プリウスをベースにしている Google-YouTube
ドライバーがいなくても車が勝手に動き出し、目的地まで安全かつ快適に運んでくれる──グーグルが追い求めてきた夢の「自動走行車」が、いよいよ公道を走れる日が来た。
グーグルが開発に成功したのは、トヨタのハイブリッドカー、プリウスにビデオカメラやレーダー検知器を搭載した自動走行システム。周囲の交通状況を把握し、地図データと照らし合わせながら車を走らせることができる。
ネバダ州は今年3月、世界で初めて、自動走行車を公道で走らせることを認める法律を施行。5月7日には、グーグル車に初のナンバープレートを交付した(通常の車と区別するため、赤いナンバープレートが交付された)。
グーグルはスタンフォード大学と共同で、5年前から自動走行車の開発を進めてきた。中心となったのは、スタンフォード大学教授でグーグル副社長を兼任するセバスチャン・スラン。すでに試験車両を用いて、カリフォルニア州内で22万キロを超える試験走行を行っている。
グーグルがなぜ自動車に手を出すのか。スランに言わせれば、開発の目的は「交通事故を防止して人々の自由時間を増やすため」。世界中の道路を網羅したグーグルマップの技術を活用したこの新システムが普及すれば、高齢者から障害者まで誰でも安全に車を乗りこなすことができるという。
それだけではない。トラックが無人で移動できれば、配送コストも削減できるかもしれない。交通渋滞が起きないよう車間距離や進路を調整したり、車のエネルギー消費を抑えて環境を守る効果も期待できそうだ。
自動走行車のもつさまざまな可能性に自動車各社も注目している。ゼネラル・モーターズ(GM)は先月、高級車「キャデラック」に搭載する自動走行機能「クルーズ・コントロール・プラス」を開発中だと発表。各社とも、グーグルに続くネバダ州での運転許可を模索している。
もっとも当面は、無人自動車は路上の「迷惑者」かもしれない。ネバダ州自動車運輸局のブルース・ブレスロー局長は「自動走行車は安全運転過ぎて、苛立った車のドライバーがクラクションを鳴らしまくるだろう」と言う。
自社の持つデータを強みに先行し、いずれ世界の自動車をコントロールしようという目論見ならいかにもグーグルらしい。
From GlobalPost.com