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トランプに見習わせたいジョージ・ワシントンの精神
1945~53年に大統領の座にあったハリー・トルーマン以来、同じ政党が3期続けて政権を握る機会は7度あった。だがそれが実現したのは、2期務めたロナルド・レーガンの退任後に行われた88年の大統領選で、共和党のジョージ・ブッシュ副大統領が民主党のマイケル・デュカキス候補(マサチューセッツ州知事)に勝ったときだけだ。
自らの間違いを認めず、批判を許さない王のようなトランプの言動を前にして、大統領という制度をつくった人物に思いをはせることは重要だろう。アメリカ建国の父たちは大統領制をつくるに当たって、それが野心的で有能な政治家による暴政につながるのではないかという恐怖を抱いた。
それでもワシントンの謙虚で控えめな辞任の挨拶は、建国の父たちが想像した悪夢とは異なる大統領の「型」をつくった。そして、アメリカを憲法に基づく秩序と安定の道に導いた。
アメリカの政治制度の成功を脅かす可能性があったのは、行政権に関する憲法第2条と、新たな共和国に「王」が生まれかねないという点だった。
その名声と人気からしてアメリカの王にもなり得たワシントンは、自らの言葉で大統領の権力を抑制した。トランプが大統領の座にとどまりたいのなら、ワシントンの例を肝に銘ずるべきだ。
<本誌2018年5月26日号掲載>
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