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コラム
辣椒(ラージャオ、王立銘) 辛口風刺画・中国的本音
南シナ海に中国の「新大陸」ができる?
昨年以来、中国は領有権で争いのある南シナ海の南沙諸島の6つの岩礁を次々と埋め立て、6つの島にしてしまった。フィリピンのアキノ大統領は5月、中国が「南シナ海行動宣言」に違反していると指摘。この行動が問題を複雑化し、地域の平和と安定に影響を与えている、と批判した。
1940年代、中華民国は一方的に南シナ海にいわゆる「九段線」(編集部注:当初は十一段線)を策定。国際的に認められないこの海の国境線は、49年以降共産党政府によって引き継がれ、彼らは一貫して南シナ海周辺国が呼び掛ける国際機関での仲裁を拒否し続けている。
今年の4月以降、アメリカのシンクタンクCSIS(戦略国際問題研究所)が公表した写真によって、中国がこの地域で海を埋め立て島を造るプロジェクトを加速させていることが明らかになった。一部の島では滑走路まで造られている。共産党政府の大規模でスピードの速い行動について、中国のネット愛国青年たちの間でこんな会話が交わされている。
「祖国がヤクザみたいに頼りがいがあって、ホント安心だ」
しかし「ヤクザな行為」は周囲を不安にさせる。アメリカとフィリピンは最近、過去15年で最大規模の軍事演習を実施した。フィリピン政府の高官は今回の演習が中国に対するものではない、と説明したが、「ヤクザな隣人」がいれば安心できないのはどの国も同じだ。
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